出光のCCSプロジェクト進出
2024-12-12 18:21:54

出光興産、ノルウェーのCCSプロジェクトへ進出が決定

出光興産、ノルウェーにおけるCCSライセンス取得の意義



出光興産株式会社は、ノルウェーの石油・天然ガス開発企業、Sval Energi ASとの提携により、CCS(Carbon Capture and Storage)事業に参画することが決まりました。この動きは、2050年のカーボンニュートラル社会に向けた中期経営計画に掲げた目標を達成するための一環として非常に重要です。

CCS事業の基本情報



CCSとは、発電所などから排出されるCO₂を分離し、地下に貯留する技術を指します。ノルウェーはCCSの先進国として知られており、その豊かな経験と技術を活用することで、出光興産は国内外でのCCS推進を強化する狙いがあります。この度の契約では、INPEXノルウェーが、ノルウェーのSval Energi ASが運営するTrudvang CCS社の持分の30%を取得します。

Trudvang CCSプロジェクト



今回取得したのは、EXL007ライセンスに属するTrudvang CCSプロジェクトの持分です。このプロジェクトは2023年から事業検討が開始されており、今後累計2億トン以上のCO₂貯留を見込んでいます。

このプロジェクトが位置するEXL007ライセンスの区域は北海北部にあり、周辺には20年以上のCO₂貯留の実績を持つSleipner CCSプロジェクトがあります。Sleipnerの技術とノウハウを活かすことで、Trudvangプロジェクトにおいても安定した二酸化炭素の貯留が期待されています。そのため、信頼性の高いCCS事業を推進できる可能性があります。

日本国内におけるCCSの重要性



出光興産は、日本におけるエネルギー供給の確保と、環境負荷の軽減を両立させるために、CCS事業を重要なプロジェクトと位置付けています。特に、国内のエネルギー供給の安定性を拓くとともに、国際的なCCS市場におけるリーダーシップを確立することが期待されています。

今後の展望



出光興産はこのCCSプロジェクトを通じて、ノルウェー政府の承認を待って、事業の実施に向けた条件を整えていきます。CCSを推進することで、持続可能なエネルギーシステムの発展に寄与し、国際的な環境規制に対応するコアな技術として育てていく方針です。

出光興産は、今後もノルウェーでの経験を活かし、国内外でのカーボンニュートラルに向けた取り組みを深化させていくことになります。セクターを超えた連携やパートナーシップが、持続可能な社会を形成する鍵となるでしょう。特に、CCSの重要性がますます増す中で、出光興産の動向に注目が集まります。


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会社情報

会社名
出光興産株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-2-1
電話番号
03-3213-3115

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