ヴェントゥーノがもたらす新たな美容の可能性
2023年、福岡市に本社を置く株式会社ヴェントゥーノが、その独自の化粧品原料「メカブ抽出エキス」の有望な研究成果を発表しました。このエキスは、化粧品業界での活用が期待される逸材であり、その背景には細胞生存率に対する高い賦活性が根底にあります。
メカブ抽出エキスとは?
メカブとは、ワカメの茎の付け根にある新芽部分。この部位には、アルギン酸、ビタミンK、カルシウム、鉄分など多様な栄養素が豊富に含まれており、近年では「海のスーパーフード」とも称されています。ヴェントゥーノの主成分であるフコイダンが多く含まれていることから、非常に強いヌメリが特徴です。この成分が健康や美容においてどのような役割を果たすのか、今後も研究が進められていくことでしょう。
細胞賦活性の実験結果
研究の中で、正常ヒト皮膚線維芽細胞および正常ヒト表皮角化細胞を用いた細胞培養試験が実施されました。これにより、メカブ抽出エキスがどのように細胞の生存率に影響を与えるのかを検証した結果、以下のような興味深いデータが得られています。
正常ヒト皮膚線維芽細胞の細胞生存率
試験では、メカブ抽出エキスの濃度を6.25から200 μg/mLまで変化させ、その効果を検証。結果、いずれの濃度においても無添加の対照群と比較して、最大で20%の生存率向上が確認されました。これにより、メカブ抽出エキスの細胞賦活性が高いことが示されたのです。
正常ヒト表皮角化細胞の細胞生存率
同様の試験が正常ヒト表皮角化細胞でも実施され、こちらでもメカブ抽出エキスが細胞生存率を向上させました。この場合、最大で40%もの生存率の増加が見られ、驚くべき結果となりました。
美容施策への応用
このような結果を踏まえると、メカブ抽出エキスは肌の保湿、弾力性維持、バリア機能の向上に寄与する可能性があると考えられます。これにより、エイジングケアや敏感肌向けの化粧品としての利用が期待されます。
メカブ抽出エキスの今後の期待
ヴェントゥーノは、メカブの持つ様々な可能性に注目し、研究を続けています。このエキスがどのように化粧品製品に活用されるのか、今後の展開に大いに期待が寄せられています。また、「海藻の可能性でイノベーションを起こし、人と海が美しい未来をつくる」という企業理念のもと、さらなる製品開発への挑戦と社会課題への貢献が進められることでしょう。
会社概要
株式会社ヴェントゥーノは1990年に設立され、海藻に着目した商品開発を行っています。代表取締役社長は中野勇人氏で、所在地は福岡市中央区大宮2-1-1です。健康食品や化粧品の卸売および通販を手掛けており、その技術と研究は高く評価されています。今後も、海藻の素晴らしい可能性を信じて新たな事業展開を目指していきます。