2050年に向けたFIT非化石証書の価格予測サービス開始

FIT非化石証書の価格予測に新しい風

近年、再生可能エネルギーの導入が加速する中、企業向けの新たな電力契約や再エネ調達の支援を行う株式会社日本電力調達ソリューション（JEPS）と株式会社Beyond Next Energy（BNE）が、2050年までのFIT非化石証書価格の予測手法を共同で開発しました。この新しいサービスは、現在の再エネ取引市場の需給状況に基づき、今後の価格動向を詳しく予測するものです。

市場の背景

現在、FIT非化石証書の需給は売り入札量が買い入札量を上回っており、価格はその下限である0.4円/kWhで推移しています。しかし、近年の買い入札量の増加により、この需給のバランスが徐々に変化しつつあります。また、2025年には、電力・ガス事業分科会において下限価格の引き上げが検討される意向も示されています。このような背景から、いずれ供給が需要を下回る時期が来ると考えられ、FIT非化石証書の価格は大きく上昇する可能性が高いとされています。

予測手法の特徴

JEPSとBNEは、今後のFIT非化石証書の価格予測をするために、主に二つの環境価値に着目しています。まずは、CO2排出を回避・低減したことにより生まれる環境価値（脱炭素価値）。次に、再エネ由来であることから生じる追加的な価値（再エネ属性価値）です。これらの理論に基づいた専門的なデータをもとに、今後の価格動向を見極めることが可能になります。

予測データの活用方法

本サービスは、再エネ発電事業者や小売電気事業者、さらには再エネを調達する法人需要家など、幅広いビジネスシーンで活用されることが期待されています。例えば、再エネ発電事業者は、フィジカルコーポレートPPAを用いることで、長期的な価格で再エネを供給するメリットを需要家に示すことができるでしょう。また、法人需要家は将来の価格予測を踏まえて、自社の再エネ調達戦略を見直したり、新たな調達手法の導入を検討したりする際の参考にできるでしょう。

提供方法と価格

この新サービスは、来年の1月末まで特別価格で提供され、単独で予測値を取得するプランは税抜5万円、予測の根拠やロジックを含めたプランは税抜50万円となっています。また、予測データは原則として3ヶ月ごとに更新されるため、常に最新の情報をもとに精神的な経営判断が可能となります。

企業概要

- 株式会社日本電力調達ソリューション (JEPS)

代表取締役社長: 高橋優人
所在地: 東京都港区新橋3-9-10 2階
事業内容: 電力調達及び再エネ調達コンサルティング
URL: jepsolution.jp

- 株式会社Beyond Next Energy (BNE)

代表取締役: 山口浩一
所在地: 東京都港区新橋3-9-10 2階
事業内容: FIT非化石証書の長期価格予測
URL: beyondnextenergy.jp

以上が、2050年までのFIT非化石証書価格予測サービスの概要です。今後のエネルギー市場に大きな影響を与える可能性があるこのサービスに注目が集まります。

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