未来技術の展示
2025-10-15 13:50:53

CEATEC 2025で示された未来の技術が Society 5.0を支える

CEATEC 2025でのデルタ電子の発表



2025年10月14日から17日まで、幕張メッセで開催されるCEATEC 2025で、デルタ電子が展示した省エネ型コンテナデータセンターは注目を集めています。これは、日本の国家施策「Society 5.0」を支えるためのもので、デジタル社会の基盤を強化する役割を果たしています。展示の中核をなすのは、NVIDIA MGXプラットフォーム向けのデルタのラックと80kW液冷-空冷分配ユニットを統合した、次世代のAIコンテナ型データセンターソリューションです。

デルタの代表取締役社長の見解



デルタの日本法人代表、華健豪社長は「当社が長年培ってきた電源・熱管理やスマート製造分野での知見は、AI、デジタル化、エネルギー貯蔵という日本の『Society 5.0』実現において非常に重要です」とコメントしました。彼はまた、このコンテナ型データセンターソリューションが全国のデータセンター運用をサポートし、ESGソリューションプロバイダーとしても成長を続けていることを強調しました。

AIエッジコンピューティングのニーズに対応



急速に進化するAIエッジコンピューティング市場において、デルタはプレハブ型AIコンテナデータセンターを展示しました。このソリューションは、迅速な導入、柔軟な拡張性、高い信頼性を提供します。また、このデータセンターは外部の過酷な環境からの隔離を実現し、通信事業者や企業がAIアプリケーションの展開を加速するために支援します。

このソリューションの中にはNVIDIA MGXプラットフォーム向けのデルタのラック、クーラントマニホールド、データセンタースイッチ、電源供給シェルフなどが含まれ、高パフォーマンスなインフラを構築しています。

新たな冷却技術の導入



冷却技術においては、80kVA液対空クーラント分配装置(CDU)が導入され、これにより従来の配管設計を簡素化し、低PUE(Power Usage Effectiveness)の高効率な液冷アーキテクチャを実現しています。また、先進的なSiC MOSFET技術により、DPH Gen3 625kVA UPSは最大97.5%のAC-AC効率を提供し、スペースを効率的に使用できる設計がなされています。

液冷・空冷ソリューションの開発



デルタは新設データセンターやレトロフィットデータセンター向けに、包括的な液冷・空冷ソリューションも展示しています。これはAI駆動型データセンターが抱える熱問題に対応するもので、次世代AIチップに最適な液冷インラックCDUや、高効率な空冷データセンター向けのソリューションが含まれています。これにより、エネルギー効率の向上が期待されています。

スマート製造の効率化



AIとスマート製造技術を駆使して、製品の開発や製造プロセスを効率化するソリューションも登場しました。生産ライン管理システム「Line Manager」を利用することで、開発期間の短縮やシミュレーション精度の向上が実現されます。また、協働ロボットのプロトタイプをデジタルツイン上でテストすることも可能となり、実施前のリスク低減に貢献します。

日本における持続可能な未来を見据えて



CEATEC 2025は、デルタが日本の持続可能なAIエコシステムを共創するための重要な場となっています。メディア関係者や一般の来場者に対しても、持続可能な未来に向けた取り組みを広くアピールし、技術の重要性を訴求しています。デルタは、今日の電力・熱管理の課題に対して、革新と持続可能性を両立させるソリューションを提供し続けていく所存です。

企業の背景



デルタ電子は1971年に設立され、台湾証券取引所に上場しているスイッチング電源および熱管理製品のリーダーです。また、産業オートメーション、ビルオートメーション、データセンターインフラなど、さまざまな分野でIoTを活用した省エネ型スマートシステムを展開しています。この企業の使命は、「より良い明日のために、革新的かつクリーンで高効率なソリューションを提供する」ことです。デルタはその歴史の中で、数多くの国際的な賞を受賞し、環境課題への取り組みも評価されています。


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会社情報

会社名
デルタ電子株式会社
住所
東京都港区芝浦4-11-25
電話番号
03-6811-5800

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