補聴器と音楽の融合
2022-03-12 16:16:41
補聴器専門会社によるライブハウスが開業、音楽の楽しさを発信
補聴器による音楽の楽しさを届けるライブハウス
補聴器に特化した企業が提案する新たな試み、ライブハウスのオープンが話題になっています。このライブハウスは、「聴こえる楽しさ」を難聴者と補聴器装用者に伝えることを目的に設立されました。2010年、阪急石橋駅近くに誕生したこのライブハウスは、カントリーやブルーグラスなどアメリカン・ミュージックを中心に展開してきましたが、その後の移転や経営の変遷を経て、2020年にはヒヤリングアート株式会社が経営を引き継ぎました。
新たに管理を任されたのは、同社の代表取締役であり、ミュージシャンでもある園原裕將氏です。彼は、この音楽文化が日本で薄れていくことに危機感を抱き、経営を引き継ぐ決意をしました。高齢化が進むカントリーやブルーグラスのファン層を後世に残すため、園原氏は音楽愛好者としての情熱をもって挑んでいます。
園原氏自身も補聴器を装用しているため、彼が約束するのは、音楽を楽しむ喜びです。ライブイベントを通じて訪れた難聴者や補聴器装用者の笑顔を見て、より多くの方々に生の音楽体験を知ってもらいたいと考えています。その思いを実現すべく、ライブハウスの新しい場所は、阪急岡町駅前という利便性の良い場所に移転されました。
この新しいハウスは、単なる音楽空間ではなく、難聴者にとってのコミュニケーションの場でもあります。彼らが改めて音楽を楽しめる空間を提供するだけでなく、補聴器や聴力に関する相談も受けやすくしています。もちろん、難聴の程度に応じて限界があるかもしれませんが、前向きにこの新しい動きを全国に発信していく計画です。
さらに、アビリーンという名のこのライブハウスでは、カントリーやブルーグラス以外の音楽も歓迎しており、新人ミュージシャンの登竜門としての役割も果たします。地域の活性化にも寄与するため、ピアノの発表会や講演会、落語など多岐にわたるイベントを企画しています。
このような取り組みを通じて、補聴器専門の会社が地域に根付いた音楽文化を支え、多くの人々に音楽の楽しさを伝えられることが期待されています。補聴器装用者や難聴者の方々にとって、心温まる居場所となることを願って、これからの活動が楽しみです。
ライブハウスは、補聴器の利用者や難聴者が安心して楽しめる環境を整え、音楽の素晴らしさを広める重要な役割を果たしていきます。新たなステージが開かれたアビリーンから、音楽文化が鮮やかに息を吹き返す未来に期待したいと思います。
会社情報
- 会社名
-
ヒヤリングアート株式会社
- 住所
- 大阪府豊中市岡町北1-1-15
- 電話番号
-
06-6843-4133