エネルギー管理システムの発展に向けた新たな合意
2023年、京セラ株式会社と台湾プラスチックグループは、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の開発に関する合意書を結びました。この合意には、関わる企業が共同で「SmaRe:C(スマレック)」という名称の新しいエネルギーマネジメントシステムを開発することが含まれています。さらには、2026年12月末までに最終的な契約を結ぶことを目指し、具体的な協議が進められることになります。
合意の背景と課題
近年、企業が脱炭素化を進める中で、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用が広まっています。しかし、これに伴う電気料金の負担や、天候に左右される電力供給の不安定さといった課題が浮上しています。これらの問題を解決するため、京セラと台湾プラスチックグループは、AIを活用した新しいエネルギー管理システムの開発を進めています。
「SmaRe:C」の特徴
「SmaRe:C」は、AI制御と蓄電池を使用して電気料金の最適化と再生可能エネルギーの利用率向上を図るサービスです。エッジAI端末「Aiel Master(アイルマスター)」がシステムに搭載されており、太陽光発電の発電量や市場の電力価格、気象データを瞬時に解析します。このシステムにより、蓄電池の充放電サイクルを最適化することが可能になります。
特に、電力会社が提供する市場連動型プランの利用によって、より安価な電力を確保し、電力価格の高騰リスクを低減する仕組みとなっています。さらに、台湾プラスチックの製造する高品質な蓄電池を活用することで、システム全体の性能を向上させることもできます。
各社の役割
この合意書により、FSETC(フォルモサ・スマート・エナジー・テック)は蓄電池の製造を担当し、FBEC(台湾プラスチックジャパンニューエナジー)は蓄電池の販売を行います。京セラは、太陽光発電をこのシステムに供給します。各社の専門性を活かした連携により、エネルギー管理システムの価値が増していくことでしょう。
今後の展望
今後、2026年の最終契約を見据え、各社は協働しながら、エネルギーマネジメントシステムの具体的な開発と実装に向けた議論を進めていく計画です。脱炭素社会の実現に貢献するこのシステムが、今後のエネルギー市場にどのような影響を与えるのか、大いに期待が寄せられています。
本合意は、エネルギー市場に新しい付加価値を提供し、再生可能エネルギーの利用を促進する重要な一歩と言えるでしょう。