高島リボンが業界初のサステナブルリボンを発表、リサイクルポリエステル使用

高島リボンが発表したサステナブルリボン

高島リボン株式会社が、業界として初となる環境配慮型再生素材「RENU」を使用したサステナブルリボン「E0900リサイクルポリエステルグログランリボン」の提供を開始することを発表しました。これにより、高島リボンは細幅織物業界に新しい風を吹き込むことになります。

RENUとは何か？

「RENU」は伊藤忠商事が主導するプロジェクトで、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。この活動は、2019年に始まり、使用済みの衣料品や生産過程で発生する端切れを原料として使用する再生ポリエステルの製造を促進しています。通常、再生ポリエステルは使用済みペットボトルから作られることが一般的ですが、RENUでは端切れやポリエステルの使用済衣料品を原料として使用しています。このような取り組みは、環境への負荷を減らし、廃棄物の削減に貢献しています。

E0900リサイクルポリエステルグログランリボンの特長

このE0900リサイクルポリエステルグログランリボンは、環境に配慮しつつ、高品質な特性を持っています。以下の仕様で提供されます：

- 幅：4mm, 6mm, 9mm, 12mm, 15mm, 19mm, 25mm, 32mm, 38mm, 50mm, 75mm
- 素材：ポリエステル100％
- 加工方法：後染め
- 最小ロット：30m

また、リサイクル糸RENUを使用しており、別注色にも対応可能です。つまり、顧客のニーズに合わせてカスタマイズが可能で、より多様な使用シーンに適したリボンを提供できるのです。

環境への影響

高島リボンがE0900リサイクルポリエステルグログランリボンの生産によってもたらす環境へのインパクトは非常に大きく、具体的には6万キロの生産量に対して、地球4周分のCO2削減を実現することができます。これは自動車走行距離に換算すると非常に大きな数値です。また、150,000本の500mlペットボトルに相当する水の使用量を削減することにもつながります。このようなことから、今回のリボンの発表は環境意識が高まる現代において非常に意義深いステップと言えるでしょう。

まとめ

高島リボン株式会社が発表した「E0900リサイクルポリエステルグログランリボン」は、今後の環境保護に寄与する重要な製品です。サステナブルな社会を目指す動きが広がる中、このような革新的な素材の導入は、多くの企業や消費者にとって刺激となるはずです。さらに高島リボンのように、環境に優しい素材へのシフトを進める企業が増えることで、サーキュラーエコノミーが現実味を帯びてくるでしょう。この製品の普及が、さらに多くのサステナブルな取り組みにつながることを期待したいです。