PTCがOnshapeとAltiumを統合、設計のハーモニーを実現
米国マサチューセッツ州に本社を置くPTCは、同社のクラウドネイティブなCAD(コンピュータ支援設計)プラットフォームOnshapeと、PCB(プリント基板)設計ソフトウェアのAltiumとの新たな統合を発表しました。この新しい統合により、電気設計(ECAD)と機械設計(MCAD)のコミュニケーションがよりスムーズになり、効率的な製品開発が期待されています。
統合の概要
今回のOnshape Altium Connectorを利用することで、AltiumのPCB設計データを直接Onshapeに取り込むことが可能になり、両プラットフォームの変更内容もリアルタイムで同期されます。このシステムにより、静的なファイルのやり取りや色々な手動操作を排除し、エンジニアリングチームは設計の過程を一元的に管理できるようになります。
電子機器を含む製品開発では、電気設計チームと機械設計チームの連携が極めて重要です。しかし、従来の方法では、設計データのエクスポートやバージョン管理に手間がかかり、問題が発生することも少なくありません。例えば、基板がケースに適合しない、コネクタの位置が不正確などの問題が後から明らかになると、生産スケジュールに大きな影響を及ぼすことがあります。
Onshape Altium Connectorはこれらの課題を克服するためのものです。設計チームは、提案された変更の互換性を評価し、問題が発生する前に手を打つことが可能です。これにより、製品開発全体の効率が向上し、設計の整合性が確保されます。
Nikolay Ponomarenko氏(Altiumの研究開発担当バイスプレジデント)は、「今回の協業は、クラウドネイティブなエンジニアリングの進化を示すものです。主要なクラウドベース設計プラットフォーム間でのシームレスな接続を実現するこの技術によって、エンジニアはリアルタイムでの協力を可能にし、設計プロセスにおいてリスクを大幅に低減させることができる」と述べています。
主な機能と利点
1.
完全クラウド対応: 手動によるデータ転送やファイルのダウンロードが不要なため、プロセスを大幅に軽減します。
2.
設計の同期: どちらかのプラットフォームに加えられた変更は自動的に他方に反映され、バージョン不整合を排除します。
3.
早期問題発見: 設計の初期段階で基板が正確に収まるかの確認が可能。
4.
バージョン管理: AltiumとOnshape間でそれぞれの履歴を管理し、リアルタイムで共有します。
5.
ブラウザベースのアクセス: ソフトウェアのインストールが不要で、様々なデバイスから簡単にアクセス可能です。
PTCのOnshapeおよびArenaのゼネラルマネージャー、David Katzman氏は、「電気設計と機械設計をリアルタイムで接続することは、製品開発のデジタル化に向けた非常に重要なステップです。この統合により、チームは迅速に設計を進めながらも、整合性を保つことができ、より優れた製品を迅速に市場に投入することが可能になります」と強調しています。
PTCはこのような新しい技術を駆使することで、製造業が直面する複雑な課題に対しても柔軟に対応できる体制を整えていきます。製品データを有効に活用することで、企業は高品質な製品をより素早く市場に送り出し、競争をリードすることができるでしょう。
詳細情報は
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