インパクトジャパンが明かす、若者支援の新たな取り組み
2024年度下期、インパクトジャパン株式会社は、その研修事業における総利益の1%を、若者の学びを支援する3つの団体に寄付しました。これにより、社会で活躍する未来のリーダーとして育成することを目指す「リーダーシップ・エコシステム(R)」の構築がさらに進むことになります。
寄付先団体の紹介
寄付先となったのは、一般財団法人あしなが育英会、認定NPO法人カタリバ、そして認定NPO法人多文化共生センター東京です。各団体は、経済的な困窮や学習環境の脆弱性などの理由から機会が制限された若者たちの支援に取り組んでいます。
- - あしなが育英会では、親を亡くした子供たちや、親が十分に働けない家庭の子どもに対して奨学金や教育支援、心のケアを提供しています。
- - カタリバは、「未来を作り出す力を育む社会」を目指し、10代を対象とした教育支援活動を行っています。
- - 多文化共生センター東京は、外国にルーツを持つ子どもたちが教育を受ける機会を増やす努力をしています。
これらの団体との連携を通じて、困難に直面する若者にこそ必要なリーダーシップを育む機会を提供することが、インパクトジャパンの取り組みの根幹を担っています。
リーダーシップ・エコシステム(R)の理念
インパクトジャパンが展開する「リーダーシップ・エコシステム(R)」は、若者支援のために企業が行うリーダーシップ開発投資を、寄付や研修の無償提供(プロボノ)の形で還元する仕組みです。このシステムは、企業が持つリーダーシップ開発のノウハウを、未来の若者に直接提供するもの。現在、2024年度はこの取り組みが6年目となりますが、プロボノ活動は年々拡大し、2024年度にはすでに17回の実施が予定されています。
また、インパクトジャパンは、文部科学省が主催する令和6年度「いーたいけんアワード」で優秀賞を受賞しました。このような評価が、新たな取り組みの一助となり、今後もさらなる活動の拡充が期待されます。
今後の支援と成果発表
具体的なプロボノ活動としては、2024年6月にあしなが学生募金事務局へのリーダーシップ研修、7月には同じくリーダーシップ研修 Module3 の提供が行われました。そして、2025年3月にはカタリバの次世代リーダー職員への研修を予定しており、今後も各団体が必要とする能力開発に貢献する意向が示されています。
インパクトジャパンについて
インパクトジャパンは1980年にイギリスで創業し、1990年から日本で活動しています。現在、120以上の企業にリーダーシップやチーム開発、チェンジマネジメントの研修を提供しています。彼らのアプローチは、知識の枠を超えた感覚的理解を促す経験学習メソッドに基づいており、相互作用を通じて新たな価値を創造することを目指しています。多くの企業がリーダーシップ開発への投資を行う中、この流れを若者の支援に活かすことが重要だと信じています。
インパクトジャパンの取り組みは、SDGsの理念にも合致しており、教育の質の向上や人々の不平等を解消することを目指しています。これからの日本社会において、若者が力を発揮できるインフラが整い、多様な価値観が共生する社会の実現へとつながることを期待しています。