確定給付企業年金手続きのオンライン化が加速!4信託銀行が共同利用検討を開始
シフトセブンコンサルティングが開発中の「企業年金マイページ(仮称)」が、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、りそな銀行の4社による共同利用検討を開始したことが発表されました。この取り組みは、確定給付企業年金の受給手続きをオンライン化するもので、従来の紙ベースの手続きを大幅に簡素化し、個人のお客さまと基金様・事業主様の双方にとって利便性の高いサービスを目指しています。
企業年金マイページで実現する利便性
「企業年金マイページ」は、マイナンバーカードを利用した本人認証や情報取得機能を導入することで、年金等の受給権者である個人のお客さまの利便性向上と、基金様・事業主様の堅確な情報取得を可能にします。
具体的には、退職時の給付手続き案内、給付申請、個人属性情報変更手続き、年金受給者の現況確認などがオンラインで行えるようになり、従来のように書類のやり取りや郵送の手間が大幅に削減されます。
共同利用検討に至る背景
これまで確定給付企業年金の受給手続きは、法令等による制約や事務慣行により、紙ベースで行われることが一般的でした。しかし、近年ではデジタル化の進展に伴い、オンラインでの手続きが求められるようになっています。
4社は、それぞれ独自に給付手続きのオンライン化に取り組んできましたが、シフトセブンコンサルティングが開発中の「企業年金マイページ」の機能と、公的認証サービス提供事業者としての知見に注目し、共同利用による更なる効率化を目指しています。
今後の展開
現在、4社は「企業年金マイページ」の共同利用に向けた検討段階であり、具体的な利用開始時期や実装機能は未定です。今後、具体的な利用開始時期や実装機能などが確定いたしましたら、改めて発表される予定です。
シフトセブンコンサルティングの取り組み
シフトセブンコンサルティングは、2021年にマイナンバーカードを利用した公的認証サービスが可能な「プラットフォーム事業者」として認定を取得しており、e-Tax連携サービスやふるさと納税サービスなど、行政および生活者のDXを支援しています。
今回の共同利用検討は、金融業におけるDXの一端を担うと共に、民間企業における公的認証サービスの普及拡大にも貢献すると期待されています。