保護者の学校・園の役員体験談：約7割が経験！大変さの先に広がる新たな世界とは？

子どもの成長とともに、多くの親が一度は直面する可能性のある「学校や園の役員・係」という役割。PTA活動や地域、クラブの運営など、その種類は多岐にわたります。一部では「できれば避けたい」という声も聞かれる一方で、「やってよかった」という前向きな感想を持つ人も少なくありません。一体、その実態はどうなっているのでしょうか？

日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタ」が運営する「ママスタセレクト」（株式会社インタースペース）は、1,100人を超える保護者を対象に、この役員・係に関する大規模なアンケート調査を実施しました。その結果は驚くべきものでした。

約7割の保護者が「経験あり」と回答！役員活動は意外と身近な存在

今回のアンケートで、「お子さんの園・学校・地域・クラブの役員や係になったことがありますか？」という問いに対し、「ある」と回答した人は全体の74.3％にものぼりました。これは、多くの保護者が何らかの形で役員・係の経験を持っていることを示しており、決して特別なことではない、ごく身近な役割であることが浮き彫りになりました。

「やってよかった！」と感じる声にみる4つのポジティブな側面

役員・係を経験した保護者からは、多くのポジティブな体験談が寄せられています。特に目立つのは以下の4つのメリットです。

1. 新たな人脈の広がり
「保護者会の会長や会計を経験し、ママ友が増えた」「先生と話しやすくなり、異学年の保護者とも知り合えた」といった声が多く聞かれました。特に子育て中の孤立感を感じやすいママたちにとって、役員活動は貴重な出会いの場となり、地域や学校での繋がりを深める大きなきっかけとなっています。

2. 子どもの学校生活への理解深化
「子どもたちの様子を知ることができてよかった」「園に出入りする機会が増えて楽しかった」という意見も多数。普段は見えにくい子どもたちの学校や園での表情や振る舞いを間近で見ることができ、彼らの成長や環境をより深く理解できる点は、親にとって大きな喜びとなります。

3. 意外なスキルアップと趣味の発見
「バザー係でミシンを習得し、趣味の幅が広がった」「衣装づくりがきっかけでハンドメイドに没頭した」といった体験談も。役員活動を通じて、それまで知らなかった自身の才能や興味を発見し、新たなスキルを習得する機会となることも少なくありません。これは、自己成長にも繋がる意外なメリットと言えるでしょう。

4. 社会貢献と達成感
「子どもたちの笑顔を見るのが嬉しい」「皆で協力してイベントを成功させるのが楽しかった」など、子どもたちのために活動する喜びや、仲間と協力して一つの目標を達成する充実感を挙げる声も多数ありました。自分の労力が子どもたちの笑顔に直結する体験は、何物にも代えがたい達成感を与えてくれます。

困難や課題も…正直な「大変だった」の声

もちろん、役員活動は良いことばかりではありません。ポジティブな意見の陰には、次のような「大変だった」という正直な声も存在します。

1. 仕事との両立の難しさ
「仕事とPTA本部役員の両立が本当に大変だった」「平日昼間の活動が多く、ワーキングママには厳しい」といった意見は、共働き世帯が増える現代において切実な課題です。

2. 人間関係のストレス
「一緒にやる相手によっては負担が大きい」「子どもが1人だからと役員が押し付けられるのが辛い」など、複雑な人間関係に起因するストレスも少なくありません。

3. 活動の非効率性と時代とのギャップ
「長時間の会議が多く、内容に無駄が多い」「現代の共働き世帯には合っていない」といった、旧態依然とした運営方法への不満の声も聞かれます。

4. 負担の偏り
「結局、一部の人に仕事が集中してしまう」「想像以上に大変で、習い事の教室を変えた」といった、役割や業務が公平に分配されず、特定の人に負荷が集中してしまう問題も指摘されています。

困難を乗り越え、得られる「かけがえのない経験」

「大変だったけれど、やってよかった」という声が多く聞かれた今回の調査。特に、「仲間に恵まれて楽しく活動できた」「頼りになるメンバーに支えられた」といった「仲間との繋がり」が、ポジティブな体験を支える大きな要因となっていることが伺えます。

役員や係を通じてできた縁は、単なる知り合いに留まらず、ママ自身のコミュニティの広がりや、子育てにおける支え合いのネットワークにも繋がっているようです。「今しか経験できないことだから絶対にやったほうがいい」という熱意あるコメントは、役員活動が一時的な負担だけでなく、人生における貴重な経験となる可能性を示唆しています。

もし、あなたが役員や係に対して不安を感じているのであれば、今回の調査結果を参考に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。困難を乗り越えた先に、新たな出会いや学び、そして何よりも大きな達成感が待っているかもしれません。