紀州産のいぐさを使った新商品が発表され、注目を集めています。老舗畳店であるinocaは、雪駄とカードケースを新たに取り揃え、今年6月から正式販売を開始することが決まりました。この商品は、昨年の「京都インターナショナルギフトショー」で最優秀グランプリを受賞したことを受けたもので、先行予約がクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で2月27日から実施されています。
この商品展開の背景には、畳業界が抱えるさまざまな課題が存在しています。特に、和室離れが進む中で原材料となるいぐさの生産者が減少している現状は深刻です。このような状況を打破するため、inocaは2014年から自社栽培によるいぐさを使用した畳の商品づくりに取り組んできました。
inocaの社長は、このプロジェクトを通して若いスタッフたちとともに学びを深めることを期待し、畳の香りやいぐさの魅力を現代の生活に取り入れた商品開発を進めました。これにより、近年では「紀州いぐさ畳」としての販売にも成功し、さらなる商品展開へと進化しています。
特に注目すべきは、地域のデザイナーや地域おこし協力隊との連携のもと発足した「The IGUSA Project KISHU」です。このプロジェクトでは、いぐさを用いた商品やブランディングが進められ、多くの国内外の展示会でも高い評価を得ています。今年1月にはフランス・パリで開催される「メゾン・エ・オブジェ」にも出展し、多くの顧客から関心を集めました。
新商品である「inoca SETTA」と「inoca CASE」は、いずれもいぐさの特性を生かし、デザイン性にも優れています。特に雪駄は、浴衣やデニムスタイルにもマッチし、多くのシーンで活躍するアイテムとなりそうです。今回の先行予約では、最大35%の早割特典が用意されており、さらにはMakuake限定でオリジナルのいぐさオブジェもプレゼントされるなど、特典も豊富です。
商品はそれぞれ税別で、inoca SETTAはMENが12,800円、WOMENが11,800円、海外向けが14,800円、inoca CASEは5,800円となっています。商品の発送は6月から始まり、今回の予約は多くのファンにとっても待望の機会となるでしょう。新たな夏のコーディネートとして、いぐさのアイテムを取り入れてみるのも良いかもしれません。
詳細情報や予約はMakuakeのページから確認できますので、ぜひチェックしてみてください。この商品がいぐさファンの心をつかみ、さらなる人気を集めることが期待されています。
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