診療事情の分析
2025-06-10 09:47:49

肥満症・糖尿病・慢性腎臓病の診療事情と薬剤処方の現状を探る

肥満症・糖尿病・慢性腎臓病の診療事情と薬剤処方の現状を探る



医療における肥満症や糖尿病、慢性腎臓病は、生活の質(QOL)や医療費の面からも軽視できない重要な疾患とされています。これらの疾患に対する治療と予防は、新薬開発を含む医療全般において積極的に取り組まれている分野です。これを受けてミーカンパニー株式会社は、医師に対するアンケート調査を通じて、これらの病気についての診療実態を明らかにしました。

調査の概要


ミーカンパニーは、2025年3月から4月にかけて、医師アンケートを実施し、医療データベース「SCUEL」を活用して研究を行いました。調査対象はアンター株式会社の医師会員で、183名からの有効回答を得ました。

対象となった医師の80%以上が11年以上の経験を持ち、平均年齢は約45歳だったことがわかりました。特に、一般病院で勤務している医師が47%を占めており、内科や循環器内科、呼吸器内科を専門とする医師が多くみられました。

医師の診療患者数の分析


調査では、疾患別の外来診療患者数が報告されました。糖尿病、慢性腎臓病、肥満症の各疾患について、内分泌代謝内科や腎臓内科、循環器内科の医師が多くの患者を診ていることがわかりました。また、呼吸器内科や脳神経内科においても、月に5名から10名程度の患者を担当している医師がいることが確認されました。

1か月あたりの患者数が30人を超える医師についての分析では、糖尿病では専門医の割合が高かったのに対し、慢性腎臓病や肥満症でも同様の傾向が見られました。

薬剤の選択傾向


各疾患に使用される薬剤について分析すると、糖尿病の治療にはSGLT2阻害薬やDPP-4阻害薬が多く用いられ、慢性腎臓病にはARBが広く使用されています。一方、肥満症の治療で特に多く使われているのがGLP-1受容体作動薬でした。

専門医と非専門医の処方の違い


回答者の中で、専門領域ではない疾患に対しても自己判断で処方を行う医師の割合が約50%を占める一方、専門医であると自負している医師は糖尿病・慢性腎臓病では20%、肥満症では13%と限られた数でした。これは、専門医がより適切に処方を行っているという傾向を示しています。

無料レポートと今後の展望


今回の調査結果に関して、詳細な分析をまとめたレポートも無料で公開しています。必要な方は、ミーカンパニーのウェブサイトからダウンロード可能です。

ミーカンパニー株式会社は、医療介護データの提供を通じて、日本の医療の未来を築くために尽力しています。今後も、データ活用の深化を目指していく所存です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
ミーカンパニー株式会社
住所
東京都港区芝大門二丁目5番5号住友芝大門ビル6階
電話番号
03-6457-8579

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。