障害者雇用の新たな可能性 – オリィ研究所のワークショップ体験
オリィ研究所は、東京都中央区に本社を置く企業で、移動が困難な人たちの選択肢を増やすテクノロジーを提供しています。この会社が2025年1月23日に開催したワークショップ『テレワークで広がる可能性!障害者雇用成功へのロードマップを一緒に描くワークショップ』では、参加者が障害者雇用の現状と未来を見据え、一緒にその課題解決に向けた道筋を描くことを目的としています。
イベントのスタート地点では、オリィ研究所の代表取締役・吉藤健太朗氏と笹山正浩氏が、企業理念である「人類の孤独を解消する」というビジョンを共有しました。彼らは、テクノロジーを用いて企業と障害者との橋渡しを行い、多様な働き方を提案することの重要性を訴えました。その後、FLEMEE(フレミー)という人材紹介サービスを活用した企業の成功事例に焦点を当て、それを基に自社の強みや課題を見つめ直すことから始まりました。
ワークショップの進行と課題設定
このワークショップは、2部構成になっており、入念なファシリテーションのもとで進行されました。第一部では、企業が障害者雇用に際して直面する具体的な課題を書き出し、その後にグループ内でのシェアを行いました。参加者は、自身の抱える問題に真剣に向き合い、他の企業が直面した課題を通じて新たな視点を得ることができました。特に印象的だったのは、一つの課題が解決しても、また新たな課題が現れる事例が多いことが浮き彫りになった点です。
当事者との対話を通じた新たな視点
第二部では、障害当事者を含むFLEMEEのメンバーが登場し、その中には分身ロボット「OriHime」を活用したメンバーもいました。この特徴的な分身ロボットを介した对話により、参加者はより具体的な議論を展開し、実際にどのように障害者とのコミュニケーションが可能になるのか、またテレワーク環境での業務のイメージを具体化することができました。
アイデアの実践とロードマップの策定
イベントの後半では、障害者雇用の課題解決に必要なアクションを整理し、参加者全員でアイデアをシェアしました。リクルーティングの面接での課題調整や、日常業務におけるコミュニケーションの改善等、具体的な業務アイデアが挙げられました。特に、「障害者」としてではなく、普通に働ける存在として捉えることが新たな視点を提供し、参加者の学びを自社に持ち帰りたくなるような充実感を感じさせました。
最後に、オリィ研究所は今後もこのようなワークショップを通じて、移動困難者の雇用機会を拡大し、障害者雇用に関する課題解決に向けた取り組みを続けていくと述べています。今回のイベントを通じて、多くの企業が真摯に障害者雇用に向き合い、新しい道を模索するためのきっかけを得られたのではないでしょうか。
企業の理念と提供サービス
オリィ研究所は「人類の孤独を解消する」を理念に掲げており、移動困難者向けの多様なサービスを研究開発しています。テレワークに特化した障害者向け人材紹介サービス「FLEMEE」、遠隔操作での「OriHime」や「OriHime-D」、コミュニケーションを可能にする「OriHime eye+Switch」、さらには分身ロボットが運営する「分身ロボットカフェ」など、多岐にわたるサービスを展開しています。詳しい内容については、公式サイトを訪問してみてください。