札幌に新たなクリエイティブ拠点「Makers' Base Sapporo」が誕生！

Makers' Base Sapporoがオープン

2015年8月29日、北海道札幌市にクリエイティブスペース「Makers' Base Sapporo」がオープンしました。この場所は、株式会社Makers'（東京都目黒区運営）が提供する日本最大の会員制シェア工房で、全国展開の一環として位置づけられています。

Makers' Baseの理念

Makers' Baseは、個人や小さな組織が自由にモノ作りを楽しめる環境を提供することを目的に設立されました。東京でスタートしたこの試みは、多種多様な道具や設備を貸し出し、利用者が自分のアイデアを形にすることをサポートします。

幅広い設備と専門的なサポート

札幌の新しい拠点も、元倉庫を改装した広々とした600㎡のスペースを有し、溶接機や3Dプリンタなど100種類以上の機器を備えています。また、専門性の高いスタッフが常駐し、利用者が安心して創作活動に取り組むことができる環境が整っています。

3つのサービス

Makers' Baseでは、利用方法に応じて以下の3つのサービスを提供しています。
1. 施設利用：定額制で工房を使用でき、機器は有料トレーニングを受ければ利用可能です。プロのモノ作りや学生、デザイナーなど、多様なユーザーが訪れます。
2. ワークショップ：多種類のモノ作り体験を提供しています。初心者でもスタッフがサポートし、高品質な製品を短時間で制作することが可能です。
3. オーダー製作：個別に製作を依頼できるサービスもあり、リクエストに応じたオリジナル製品を提供します。特別なデザインのMacbookケースなど、利用者のアイデアを形にするお手伝いをします。

地域特性を生かした新たな価値の創造

Makers' Base Sapporoは、地域に密着した活動を通じて、ただの工房ではなくコミュニティのハブを目指しています。店長には、NPO法人札幌オオドオリ大学の猪熊梨恵氏が就任し、地域との連携や、独自のプログラム開発を進めます。

1. 道内の特産を生かしたおみやげ製作

札幌ならではの素材を使った「つくるおみやげ」の提案も予定されています。エゾジカや白樺を素材にしたワークショップを通じて、札幌の魅力を詰め込んだ商品を製作できる機会を提供します。

2. 「つくる出稼ぎ出張」支援

地元の作り手が東京や海外で販売する際のサポートも行います。実際の販売機会を確保し、可能性ある作り手たちが市場に出られるよう力を量ります。

3. 美術大学進学への支援

美術や芸術の専門学校への入学を希望する若者に向けて、技術習得やポートフォリオ作成の支援を行うことも計画されています。地域の文化を豊かにするため、教育機会を拡充させる取り組みが期待されています。

オープンイベントの開催

新店舗の竣工を祝うため、さまざまなオープンイベントも用意されています。特に、Makers' Baseのコンセプトを深く理解できるトークショーや、人気のワークショップを先行体験できるイベントが実施予定です。

未来展望

Makers' Base Sapporoは、地域住民にとって価値のあるクリエイティブな場を提供することを目指しています。今後、国内外でさらに多くの拠点を展開し、地域の特性を生かした多様なモノ作りが行える環境をつくり続けていく予定です。クリエイティブな活動が広がることで、モノ作りが身近なものになることを願っています。