オリンパス、フィリピンにおける内視鏡専門医育成センターを開設
オリンパス株式会社のASEAN地域における医療機器事業が、新たな取り組みを始めました。フィリピンのリザールメディカルセンターと提携し、次世代の内視鏡専門医を育成するための基本合意書を締結したのです。この合意に基づき、リザールメディカルセンター内に「リザールメド・オリンパス・トレーニング・センター」を設立しました。
目的と期待
このトレーニングセンターは、内視鏡医療の技術向上を図り、フィリピン国内における消化器医療の質を向上させることを目指しています。オリンパスがフィリピンの医療機関と連携して専門医のトレーニングセンターを設立するのは今回が初めてであり、同国での内視鏡治療の提供体制を強化することが期待されています。
特に、リザールメディカルセンターは国内の消化器医療の中心であり、質の高い内視鏡医療の提供が求められています。このセンターの設立により、将来的に多くの専門医が育成されることで、地域の患者にとってもメリットが生まれることでしょう。
参加者の声
リザールメディカルセンターの専門家たちは、この取り組みへの期待を口にしています。センターのスペシャリティー・センター・ヘッドであるレイ・サルミエント医師は、"多くの高齢患者との出会いがこのプロジェクトの発端となった。持続可能で世界的に認知される医療機関となるためには、継続的なトレーニングが不可欠である"と述べています。
また、センターのメディカル・センター・チーフIIであるリカ・ルマグエ医師も、"このパートナーシップにより、内視鏡検査サービスが大幅に向上することを期待している。高度な技術を持つ医師を育成し、より良い医療を提供したい"と続けます。
オリンパス・シンガポールのメディカル・システム事業部で働くイー・テル・ロー氏は、「フィリピンの医療における内視鏡検査の価値を最大化することを目指しており、患者第一の活動を継続していく」と明言しています。
オリンパスの理念
オリンパスは「世界の人々の健康と安全、心の豊かさ」を実現するために、医療技術の革新と向上を追求しています。消化器医療に特化した専門医の育成を通じて、地域社会に貢献し、高度な治療の提供が可能になることを目指しています。今後も医療従事者への研修や技術向上を支援し、質の高い医療サービスを提供するために尽力するでしょう。
まとめ
オリンパスの新たなトレーニングセンター設立は、フィリピンにおける内視鏡医療の発展に寄与する重要な一歩となると期待されています。高度な医療環境を整えることで、多くの患者に対して質の高い治療が行えるようになることを願っています。