京セラメディカルとケーシーアイが共同推進する整形外科向けプロモーション

京セラメディカルとケーシーアイの新たな挑戦

京セラメディカル株式会社がケーシーアイ株式会社とタッグを組み、整形外科領域向けの販売プロモーションを開始します。これは、国産の陰圧創傷治療システム「V.A.C.治療システム」および「InfoV.A.C.治療システム」に焦点を当てた取り組みであり、2016年4月1日から正式にスタートします。

このプロモーションでは、両社が協力して「V.A.C.治療システム」の情報提供や普及活動を行い、医療現場での利用拡大を目指します。整形外科の分野では、患者一人ひとりの症状に合わせた治療法の導入が求められており、そのために両社が持つ専門性を活かし、より効果的な治療方法の提供が可能になります。

陰圧創傷治療システムの概要

「V.A.C.治療システム」と「InfoV.A.C.治療システム」は、Kinetic Concepts Inc.が開発した製品で、日本においてはケーシーアイ株式会社が薬事承認を取得しています。このシステムは、局所陰圧閉鎖療法（Negative Pressure Wound Therapy）を利用して創傷を治癒させるためのものです。

具体的には、独自のフォーム材を使用し創部に陰圧をかけて、創縁を引き寄せ、余分な滲出液や感染性の老廃物を取り除きます。その結果、肉芽組織の形成が促進されるため、創傷の回復が期待できます。実際に、この治療法は全世界で900万を超える創傷治療に使用されており、その効果は数々の臨床データに裏付けられています。

ケーシーアイ株式会社と京セラメディカル株式会社の紹介

ケーシーアイ株式会社は、創傷治療と再生医療を中心に多岐にわたるビジネスを展開するグローバル企業であり、親会社はAcelity LP Inc.です。日本法人であるケーシーアイは、創傷治療に関連する革新的な治療方法を開発し、顧客の健康を回復するための製品を提供しています。

一方、京セラメディカル株式会社は医療機器の設計、開発、製造、販売を行い、国際的にも展開している企業です。本社は大阪市にあり、設立は2004年と比較的新しいですが、医療機器の領域で確固たる地位を築いています。