深海産業の挑戦
2022-10-11 08:00:01

伝統を革新するほうき作り!深海産業のV字回復の秘訣に迫る

伝統を破る挑戦者、深海産業有限会社



和歌山県海南市に位置する深海産業有限会社は、従来の常識を覆す努力によって、中小企業としても素晴らしい成長を果たしています。この企業は1950年代に創業され、創業者である深海洋治氏が自宅で始めた棕櫚縄の生産からスタートしました。棕櫚箒(しゅろぼうき)を製造・販売し、長い歴史を持つほうき屋さんとして知られています。しかし近年、家庭でほうきを使う文化が薄れていく中で、売上は低迷していました。ですが、今や深海産業は注目を集め、その売上はV字回復を果たしています。その成功の裏には、数々の革新と取り組みがあったのです。

三つのターニングポイント



1. 伝統にとらわれない開発体制



現在の代表取締役である深海耕司氏が、2020年に「箒職人育成プロジェクト」を立ち上げたことが、深海産業にとっての重要なターニングポイントでした。伝統的な職人技が失われつつある中、耕司氏は年齢や性別に関係なく、誰もが箒作りに挑戦できる環境を整えました。このプロジェクトにより、さまざまな背景を持つ多様な人材が集まり、「箒職人集団」が形成されました。この新たな集団がもたらしたのは、従来の枠にとらわれない斬新なアイデアや商品開発の土壌でした。

2. 業界外からのプロのジョイン



次のターニングポイントは、深海耕司氏が外部から多くのプロフェッショナルを招致したことです。彼は大手アパレル出身のマーケターや東京の敏腕経営者をアドバイザーとして迎え入れることで、伝統の商品を現代のマーケットに適応させる方法を学びました。その中には、和歌山の漆塗り職人との出会いがありました。この出会いが新たな商品の開発へとつながります。

3. 新商品でギフトショー優勝



2022年、深海産業は和歌山の漆塗り職人藤井嘉彦氏とのコラボレーションで新商品「新・棕櫚箒(仮)」を開発しました。この新商品は、耐久性の向上や掃きやすさの向上を実現する独自のコーティングが施され、さらに、紀州黒江塗を取り入れることで意匠性と衛生面にも配慮しています。この製品は東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2022でグランプリを受賞し、多くのメディアから注目を浴びることとなりました。

深海産業との関係者への取材



深海産業の成功の背景には、プロジェクトに関わるスタッフや職人たちがいます。特に、専務の深海耕司氏に対しては、このプロジェクトの秘話や、伝統箒業界の未来、中小企業がV字回復を遂げるための秘訣についてのインタビューが可能です。これからも深海産業がどのように進化を続け、ユーザーのニーズに応えていくのか、その目が離せません。

「伝統を守る」だけでなく「伝統を革新する」ことが、深海産業の今後の成長のカギになるでしょう。深海産業の挑戦からは、他の中小企業が持つ可能性やヒントが多くあるはずです。

会社情報

会社名
深海産業有限会社
住所
和歌山県海南市阪井1391-4
電話番号
073-494-3946

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