長谷川工業のUPSLIDER復刻の背景
昭和の高度経済成長期、はしごと脚立の分野で多くのシェアを持った長谷川工業が、2025年にその旗艦ブランド「UPSLIDER」を復刻します。このブランドは、1960年代に普及したカラーテレビのアンテナ工事において、ロープ式伸縮はしごが多く使われたことがきっかけで誕生しました。その後、UPSLIDERは建設現場などで広く愛用され、職人たちにとって「はしご」といえばUPSLIDERというほどの地位を築いてきました。
近年、安全に作業を行うための製品が求められる中で、UPSLIDERの名を復活させたのは、長谷川工業が提供する高品質で高付加価値の製品を再認識してもらいたいという思いからです。このブランド名が持つ信頼性を示すため、安全を象徴するロゴが製品に貼付されます。
安全性と快適性を追求した設計
UPSLIDERのはしごは、厳しい基準に基づいた製品試験を行いながらも、数字だけでは測れない使用時の揺れやねじれといった微妙な違和感を解消する努力が続けられています。試作を重ねて乗り心地を追求した結果、ハセガワ特有の安定感ある使用感が実現しました。加えて、製品には様々なシリーズが存在し、利用シーンに応じて選択できるのも大きな魅力です。
豊富なラインナップ
UPSLIDERは主に3つのシリーズ、すなわちタフシリーズ、プロシリーズ、スタンダードシリーズに分かれています。タフシリーズは130kgの対荷重に対応した業務用、プロシリーズはオプションとして脚が伸縮し水平をキープできる機能を備え、スタンダードシリーズは軽量タイプで便利な持ち運びを実現しています。特に、人気モデルの「LH(ハチ型)」は最上段の一本を取り外せるラクノリ機能を搭載し、安全に屋根に乗り移ることができます。
安全な使い方の普及
また、長谷川工業のウェブサイトでは「はしごの安全な使い方」に関する情報も充実しており、年間を通じて多くの訪問者を集めています。これらの啓発活動を通じて、作業時の事故が減少することを目指しています。働く人々の安全を第一に考えた大切な取り組みです。
会社概要
長谷川工業は、大阪市西区に本社を構える企業で、脚立やはしご、作業台などのアルミ製総合仮設機器の研究開発と製造を行っています。国内外に8つの営業拠点を持ち、信頼性の高い製品を提供するための事業展開を行っています。これからのUPSLIDERの新たな展開に目が離せません。