日本の審査業務を支えるシンプルフォームが40億円調達!
「全ての法人がフェアに繋がれる世界」の実現をミッションに掲げるシンプルフォーム株式会社が、シリーズBラウンドで総額40億円の資金調達を実施しました。
今回の調達には、政府系ファンドや国内メガバンク系VC4社など、計9社の投資家が出資。既存投資家であるDNX VenturesとDBJキャピタルは、これまでの実績を評価し、追加出資を決めたとのことです。
シンプルフォームは、2020年の創業以来、法人取引における審査業務の革新に取り組んでいます。近年、非対面型犯罪が増加し、企業側も対策に追われている状況です。しかし、審査を強化すると業務効率が落ち、利用者の利便性が低下するという課題がありました。
そこで同社は、デジタル化が遅れている審査業務のDX化に着手。法人情報のデータベース化や審査プロセス自動化などを行うプロダクトを開発し、金融機関やカード会社などで採用されています。
資金調達の目的
今回の資金調達では、以下の3つを重点的に進めていきます。
1.
既存プロダクトの強化
- 『SimpleCheck』と『SimpleMonitor』の精度向上、機能充実、UI/UX向上
2.
新規プロダクト開発と新規事業への投資
- 法人活動状況の不自然さを検知し判断基準を提示するプロダクト
- 経験が少ない人の審査業務を支援するプロダクト
3.
採用・体制強化
- 営業、開発、調査部門を中心に組織拡大
- 新卒採用を本格化し、2025年内に正社員数を100名以上に拡大
- コンサルティング機能強化
これらの取り組みによって、法人取引の審査業務をワンストップで支えるサービス『SimpleForm』の実現を目指しています。
投資家からの期待
多くの投資家は、シンプルフォームのプロダクトが、金融機関の効率的な審査やマネーロン対策に貢献すると評価しています。また、同社のデータ基盤やプロダクトの拡張性にも高い期待を寄せています。
DNX Venturesの髙岡美緒氏と新田修平氏は、「シンプルフォームは、法人取引のデジタル化を加速するインフラを担う存在になっていくことを期待しています」とコメント。
DBJキャピタル株式会社の代表取締役社長新美正彦氏とシニア・インベストメント・マネージャー池上佳代氏は、「同社は、金融機関がより本質的な業務に集中するためのインフラになり得る会社であり、そのビジネスとしてのポテンシャルや社会的意義を大いに感じています」と述べています。
SMBCベンチャーキャピタル株式会社の投資営業第一部部長中野哲治氏と部長代理杉谷謙太氏は、「シンプルフォーム社の日本の社会インフラになり得る網羅性とリアルタイム性を兼ね備えたデータ基盤と、審査業務に留まらないプロダクトの拡張性に期待し投資させていただきました」とコメントしています。
シンプルフォームの今後の展望
シンプルフォームは、今後も技術革新とデータ蓄積を進め、より高度な審査サービスを提供していきます。同社の取り組みは、日本の審査業務のアップデートを加速させ、よりフェアな社会の実現に貢献することが期待されます。