岐阜のシャッター街再生に挑む – 柳ヶ瀬逆襲プロジェクトの成功物語
岐阜・柳ヶ瀬商店街はかつて、多くの人々で賑わった場所でしたが、今では「日本一のシャッター街」と称される不名誉な地位に甘んじています。そこに立ち向かうべく、多くの批判を受け止めながら挑戦を続けるのが『柳ヶ瀬逆襲プロジェクト』です。本プロジェクトを牽引するのは、高見誠治氏。Webマーケティング会社の社長として東京の企業の成長を支援してきた彼が、生まれ故郷の再生に乗り出した理由とは何でしょうか。
地元を見捨てた「空白の10年」
高見氏はこれまで、岐阜に居ながらも地域に目を向けることなく、東京のスタートアップの支援に注力していました。一見、成功を収めていた彼ですが、現実の街は彼の手の届かないところで衰退していく様を目の当たりにし、強い後悔の念を抱くことになります。その転機は、岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合と出会った時に訪れました。自分が見逃してきた現実、周囲の人々が積み重ねてきた歴史を知り、彼は“共犯者”としての自覚を持つに至りました。
立ちはだかる3つの壁
このプロジェクトの開始からの約2ヶ月、高見氏は柳ヶ瀬商店街の現状を探るべく街に入り込み、様々な問題点を洗い出しました。その中で一番の障害となったのは、地権者たちの“現状維持バイアス”でした。
1.
地権者の壁
柳ヶ瀬商店街は、貸し手がいないわけではなく、地権者たちの意向が参入を妨げているとのことです。「面倒な手続きはしたくない」「金には困っていない」と言った理由で、若い世代が活躍するチャンスを奪っています。
2.
昭和の成功体験からの呪縛
昔の繁栄を知る地権者たちは、新しい試みに対して懐疑的で、既存のやり方にこだわっています。高見氏は、地元の新しい血を受け入れる必要性とともに、挑戦を続けることの重要性を示しています。
3.
周辺モールへの敗北
購買力の吸い上げられる現実も、柳ヶ瀬の商店街が直面している脅威の一つです。便利なイオンモールや名古屋の存在が消費者を奪い去り、商店街の活力を奪っています。
Webを駆使した逆襲のシナリオ
高見氏たちは典型的なPR動画ではなく、リアルな状況を捉えたドキュメンタリー形式で情報発信を行っています。このような映像は、視聴者の関心を集め、地域の問題に対する意識を高めることを狙っています。彼の手で進められる柳ヶ瀬の変革は、多くの支持を呼び寄せる一方で、厳しい批判も受けますが、その全てがプロジェクトのエネルギーとなっています。
それぞれのステップで彼が直面する課題を共有することで、彼自身のプロセスと柳ヶ瀬の再生が無関係ではないことを証明したいと考えています。
未来図とコミットメント
高見氏は、2024年には「柳ヶ瀬広場」という地域インキュベーション施設を設立し、若者たちが集まる場所へと変貌させることを目指しています。このプロジェクトの成果が「柳ヶ瀬モデル」として全国の同様のシャッター街に展開されることが期待されています。
最後に、高見氏はこのプロジェクトに対する取材とサポートを広く呼びかけています。地域活性化の挑戦が多くの方に共感され、全国的なムーブメントにつながることを願っています。彼の言葉を借りると、「どうせ無理だ」と言う人々の声に答えられる未来を切り開くことが目標だと語ります。