初上陸したソムリエAI『KAORIUM for Sake & Wine』シンガポールでの体験イベント

日本の魅力的な酒文化を広めるべく、2025年2月10日から11日にシンガポールの日本料理店「Syun」にて、日本酒体験イベント「KAORIUM: THE AI SAKE SOMMELIER」が開催されました。このイベントには、SCENTMATIC株式会社が開発したソムリエAI『KAORIUM for Sake & Wine』が初めて出展され、参加者に新たな飲食体験を提供しました。

『KAORIUM for Sake & Wine』は、飲酒における新しいアプローチを実現するAIシステムです。このシステムは、日本酒やワインの風味を言葉で可視化し、飲む人の気分や好みを考慮しながら最適なお酒を提案します。特に、言語表現が難しいお酒の風味をわかりやすく説明できるため、初心者にも優しい設計となっています。

今回のイベントは、国税庁の「酒類業振興支援事業費補助金」にも採択され、10社の日本酒蔵が参加しました。参加蔵の中には、昨年の能登半島地震で被害を受けた酒蔵も含まれており、彼らの復興支援を兼ねた販売促進の一環として行われました。日本の日本酒の魅力を海外に伝えるため、このような機会は非常に重要です。

来場者は実際に『KAORIUM for Sake & Wine』を利用し、AIが推薦する日本酒と和食のペアリングを楽しむことができました。日本酒が持つ多様な風味や特徴をAIを通じて学ぶことで、興味を持った多くの人々が新たな日本酒との出会いを経験しました。

さらに、『KAORIUM for Sake & Wine』は日本語のほかに、英語や中国語にも対応しており、海外の消費者とより近い接点を持つことができる強力なツールです。これは、インバウンド需要が高まる中で、海外市場への進出を図る酒蔵や小売店にとって大きな助けとなります。現地の消費者に対して、日本酒の魅力をさまざまな言語で伝えることが可能となり、海外の顧客のニーズに応えることが期待されています。

イベントの開催にあたり、同社の代表取締役である栗栖俊治氏は、「日本のお酒は世界に誇る文化であり、多くの人々にその魅力を知ってもらうことが重要です。『KAORIUM』を通じて多くの人に日本酒を体験していただき、日本酒の新しい楽しみ方を提案していきたい」とコメントしました。

今後も『KAORIUM for Sake & Wine』は、日本酒の文化を広めるために多くの体験イベントに出展し、海外市場へのアプローチを続けていく予定です。日本酒の体験価値を高め、新しい飲酒文化を創造することを目指しています。イベントは多くの日本酒ファンにとって記憶に残る経験となったことでしょう。これからの活躍に期待が寄せられています。