三岸節子の生誕120周年を祝う韮崎大村美術館の企画展

情熱あふれる洋画家、三岸節子の足跡

韮崎大村美術館で開催中の「愛と情熱の画家三岸節子生誕120周年記念展」では、日本を代表する洋画家である三岸節子の魅力を様々な角度から体験できます。彼女が生み出した数々の作品が集められたこの特別展は、11月24日まで続きます。

三岸節子は1905年に愛知県に生まれ、16歳で上京してから本格的に画家の道を歩み始めました。若き日には岡田三郎助に師事し、洋画を学びました。彼女の作品は、花や風景を題材にした情熱的な色使いが特徴で、その作品群は彼女の個性を強く反映しています。

彼女の人生は、彼女の夫である三岸好太郎の急逝によって大きく変わりました。若くして夫を失い、3人の子供を育てながら一人前の画家として生きていくことを決意します。若い母親という立場でありながらも、節子は数々の作品を発表し続け、その中でも特に花をテーマにした作品がライフワークとなりました。彼女の情熱は、女性が画家として生きていくことが困難だった当時においても光り輝いていました。

さらに、彼女は女性美術団体の結成にも尽力し、女性洋画家として初めて文化功労者に選出されるなど、社会的な地位向上にも貢献しました。彼女の情熱と努力は、後世に引き継がれるべき美術界の礎を築いたのです。

本展では、当館が所蔵する油彩画のほか、近年収蔵された貴重なパステル画も数多く展示されています。特に、彼女自身の人生を反映した作品群は、観覧者に深い感動を与えてくれることでしょう。

ギャラリートークでより深い理解を

展覧会にあわせて、学芸員によるギャラリートークも実施される予定です。これに参加することで、三岸節子の作品に対する理解がより深まることでしょう。詳細については韮崎市大村美術館の公式サイトをご確認ください。

展覧会詳細

- 開催期間: 令和7年7月12日(土曜日) ～ 11月24日(月曜日)
- 場所: 韮崎大村美術館〒407-0043 山梨県韮崎市神山町鍋山1830-1
- 開館時間: 10時～17時 (最終入館は16時30分)
- 入館料: 一般500円、小中高生200円。韮崎市内在住の小中高生は無料です。
- 休館日: 水曜日、年末年始（12月30日～1月1日）。

公式サイトやSNSを通じて、今後のイベント情報や新たな作品の展示についても随時発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。三岸節子の情熱的な作品を通じて、彼女が生きた時代や彼女のメッセージに触れてみる良い機会です。何より、彼女の作品から感じる力強いエネルギーと、美術の持つ無限の可能性をぜひ体験してください。