ポーランドと日本の絆
2023-01-31 08:00:01

ポーランドと日本を繋ぐ歴史的絆のアート展が神戸で開催

シベリア孤児とポーランドのアート展



2023年2月14日から28日まで、兵庫県国際交流協会による特別展が神戸で開催されます。このイベントでは、「シベリア孤児」にインスパイアを受けたポーランドの若手アーティストによる約100点の作品が展示され、両国の歴史的な交流と絆を称える内容となっています。

シベリア孤児とは


シベリア孤児とは、1919年から1923年にかけて、東シベリアと満州から日本やアメリカ、イギリスに避難したポーランドの子どもたちを指します。当時、ポーランドを取り巻く状況は非常に厳しく、900人弱の子どもたちがさまざまな困難を乗り越えて、彼らの故郷へ帰るための助けを求めました。この中で、主に日本が大きな役割を果たしました。特に貞明皇后を始めとする日本の支援は、子どもたちが安全に避難できる環境を提供しました。

日本に到着したシベリア孤児たちは、東京や大阪の養護施設で受け入れられ、生活する中で新しい文化や習慣に触れることができました。この交流の中で、彼らは日本に対する深い愛情を抱くようになり、「日本は私の第二の祖国だ」と生涯言い続けることになったのです。

作品展の目的


今回の作品展では、ポーランドの若手作家9名がそれぞれの視点からシベリア孤児の運命を表現しています。当時の困難な状況とそこから導き出された希望や新しい出会い、文化の融合がテーマとなっています。この展示を通じて、観覧者はポーランドと日本の歴史的な絆や、シベリア孤児たちの物語を再考する機会を得ることができます。

企画の背景


シベリア孤児救済活動から100年以上が経過した今でも、その物語は多くの人々の記憶に残っています。この活動は、日本とポーランドの文化的交流の重要な一環であり、今も次世代に受け継がれています。また、この展覧会はポーランド文化・国家遺産省のサポートを受けて実施されており、その重要性が際立っています。

参加アーティストの紹介


この展覧会のキュレーターを務めるナタリア・ブフタ・ストヘルを始め、各アーティストは独自のスタイルで作品を制作しています。シルヴィア・ラムスは、個人的な感情を反映したリアルな肖像画で知られ、パウリナ・パジジェラは、ビジュアルアートにおける新しい視点を提供します。他にも、多くの優秀なアーティストが参加しています。この作品展では、各アーティストのクリエイティブな取り組みを通じて、シベリア孤児たちの影響を再評価する貴重な機会となるでしょう。

イベント詳細


この特別展は、兵庫県国際交流協会ひょうご国際プラザ交流ギャラリーにて開催され、入場は無料です。また、2月17日にはシベリア孤児救済の歴史や日本とポーランドの交流についてのセミナーも予定されています。事前の予約が必要ですが、参加者には無料で貴重な議論の場が提供されます。この機会に、ぜひすべての人々がこの特別な歴史とアートを体験し、理解を深めてほしいと思います。

会社情報

会社名
日本美術技術博物館マンガ館
住所
M. Konopnickiej 26 30-302 Kraków
電話番号

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