インドでのメタノール合成
2025-07-01 13:47:46

TOYO独自技術によるインドでのメタノール合成の新たな一歩

TOYOのメタノール合成プラントが達成した歴史的な瞬間



東洋エンジニアリング株式会社(以下TOYO)の子会社、Toyo Engineering India Private Limited(Toyo-India)は、2023年6月3日にインドの国営電力公社、NTPCとのメタノール生成に関する契約を受けて実施した実証プラントで、意義深い成果を上げました。このプラントでは、回収したCO₂と水を電気分解することで生成した水素を用いて、純メタノールの初回生産、いわゆるファーストドロップを実現しました。

この実証プラントは、Madhya Pradesh州に位置するVindyachal Super Thermal Power Station内に設けられています。TOYOの独自技術であるCO₂からメタノールを合成する技術(g-Methanol™)に基づき、Toyo-Indiaが基本設計と装置の調達を担当し、設計・調達・建設はJACKSON Ltd.が手がけました。このプロジェクトは、10トン/日の生産能力を持ち、インド国内でのCO₂からのメタノール合成において初めての成功を収めました。

インドの再生可能エネルギーの利活用



インドは再生可能エネルギーの利用ポテンシャルが高く、持続可能な社会実現に向けた先駆的な取り組みが求められています。このたびのメタノール合成のファーストドロップ達成は、その一歩を確かなものとするものであり、今後の持続可能なエネルギー社会に向けた期待が高まります。

さらに、TOYOは、経済産業省の支援を受けてe-メタノールのバリューチェーン構築の事業可能性調査も進行中です。この調査は、NTPCのグループ会社であるNTPC Green Energy Limited(NGEL)との協力のもと、Andhra Pradesh州Pudimadakaの現地にて実施され、インドの経済的な再生可能エネルギー資源を活用することで、将来的な技術の実用化に向けて着実に近づいています。

TOYOの持続可能性への貢献



TOYOは、1961年の設立以来、化学・エネルギー分野での自社の技術力と経験を基盤に、クリーンエネルギーの持続的供給とバリューチェーンの構築を推進し、持続可能な社会の実現を目指しています。新たなメタノール合成技術の実現を通じて、TOYOは環境に配慮したソリューションの提供に貢献し、脱炭素社会の実現に向けた道筋を切り開いています。

この技術の実証がもたらす波及効果は大きく、国内外でのクリーンエネルギー技術の進展に寄与することでしょう。TOYOは今後もその先駆的な取り組みを通じて、持続可能な未来の実現に向けた価値ある技術を提供し続ける姿勢を示しています。最新の情報はTOYOの公式ウェブサイトでもご確認いただけます。

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【関連情報】
  • - 2024年7月19日:NTPC社とのe-メタノール製造・事業性に関する共同検討開始
  • - 2021年10月28日:Toyo-IndiaがNTPCのメタノール合成プラントについて契約を受ける


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会社情報

会社名
東洋エンジニアリング株式会社
住所
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目1番地 幕張テクニカルセンター
電話番号
043-274-1000

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