障がいの有無を超える! インクルーシブな乳幼児向け製品IKOUの魅力とは

新たなインクルーシブブランドIKOU

日本の子ども用品市場に新たな風を吹き込むブランド、IKOU（イコウ）が注目されています。IKOUは、身体的チャレンジを抱える子どもたちとその家族の経験を基に、全ての家族に価値を提供する製品を展開しています。このブランドの最近のニュースとして、1億円の資金調達を完了し、2022年3月4日より「IKOU ポータブルチェア」の予約販売を開始しました。

ブランド設立の背景

IKOUは、創業者の松本友理さんが自身の子どもに関する体験から生まれました。日本では、障がいの有無によって子どもたちの遊び場や学びの環境が隔てられており、ベビー用品も「障がい児専用」と「健常児向け」のものに分断されています。このような分断された社会では、両者が体験を共有することが難しくなっています。松本さんは、そうした社会課題に強い問題意識を持ち、「障がいのある子もない子も対象とする新たなブランドを作りたい」という思いからIKOUを立ち上げました。

IKOUのものづくり

IKOUでは、マイノリティの育児体験から学ぶことを重視し、障がい児を持つ親がどのような試行錯誤をしながら成長を見守っているのかを深く洞察しています。このような視点から生まれたアイデアは、他の子どもとその家族にも利用価値があるデザインに昇華されています。これにより、さまざまなニーズを持つ子どもたちが共に過ごすことのできる社会を作ることを目指しています。

「IKOU ポータブルチェア」について

IKOUの最新製品、ポータブルチェアは、場所を選ばずに使用できる折りたたみ式のキッズチェアです。家の中はもちろん、レストランや公園、さらにはスタジアムなどでも活躍し、家族の行動範囲を広げることが期待されています。このチェアは、体幹が弱い乳幼児の姿勢を優しくサポートし、日常生活に自然に溶け込むデザインが魅力です。

特長

1. 設置の簡便性: 大人用の椅子に簡単に取り付けられ、外出先でも安心して使えます。
2. 多目的で使用可能: 床置きでも使用でき、キャンプやピクニックでも役立つよう設計されています。
3. リクライニング機能: 利用者の体の状態やシーンに応じた角度調整が可能です。
4. ユーザーフレンドリーなデザイン: 誰が見ても違和感のないミニマルな外観です。

このプロダクトの開発には、思いやりのある開発チームが関わり、親子の気持ちに寄り添うことを最優先に考え、さまざまなエキスパートと連携して、世界に通用する品質とデザインを追求しました。

インクルーシブな社会を目指して

IKOUは、障がいの有無を超えた、誰もが使いやすい製品を通じてインクルーシブな社会の実現を目指しています。スポーツ施設や飲食関連企業との連携を進め、より多くのファミリーが外出するきっかけを提供し、大切な人との時間を豊かにしようとしています。既にいくつかのスポーツ団体と協力し、実証実験を行っています。

資金調達について

IKOUの今後の展開には、1億円の資金調達が大きく寄与しています。この資金は、ブランドの方針を体現する初めてのプロダクトを市場に投入するために用いられます。また、運営体制を強化し、さらなる成長を目指しています。

まとめ

IKOUは、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもたちに利用されることを目指しています。障がいを持つ子どもとその家族のための製品でありながら、一般の家庭でもその価値が認識されるような製品開発を続け、未来に向けて挑戦し続けます。IKOUのポータブルチェアは、インクルーシブな社会への第一歩となるでしょう。今後の展開から目が離せません。