Z世代の性格診断事情に迫る
現代の若者が抱える心理や意見を理解することは、社会を形作る上で非常に重要です。その中でも、Z世代が性格診断に対してどのような感情を持っているのかを探る調査が、株式会社RECCOOの『サークルアップ』によって実施されました。
調査概要
- - 調査日:2025年1月31日
- - 調査機関:株式会社RECCOO
- - 調査対象:大学1年生から4年生
- - 有効回答数:500人
- - 調査方法:サークルアップのアンケートオファー
性格診断への嫌悪感
今回の調査結果によると、現役大学生の約31%がMBTIなどの性格診断に基づきカテゴライズされることに対して嫌悪感を持つと回答しています。この結果に対して、否定的な意見が多数寄せられました。たとえば、「IとEの属性は陰キャと陽キャのように分けられてしまう」という不安や、第一印象が狭い範囲に限定されることへの懸念も挙げられました。また、「自分が嫌われるMBTIだと知っている」という自身の属性に対する受け入れ難さを示した意見も見られました。
一方で、肯定的な意見もあります。「自分がなりたいMBTIと実際の結果がマッチしているから」といった意見や、占いのように楽しむことができるという意見もありました。このように、性格診断は一概に否定されるものではなく、個々人の受け止め方が分かれる結果となったようです。
友人や家族のMBTIを気にする傾向
興味深いことに、調査に参加した大学生の約43%が、友人や家族のMBTIを気にしていると答えました。これは、他者との関係性やコミュニケーションを深めるために役立つとされる一方で、依存的になりすぎないようにも注意が必要であると言えます。性格診断を鵜呑みにしてしまうと、本来の個々の関係性を見失う恐れもあるからです。
依存のないバランス感覚が求められる中、ある学生は「性格だけでなく、話し方や関係性も考慮しているから、MBTIはあまり意識しない」と語りました。これは、性格診断があくまでも1つの指標であり、他の要素とも組み合わせて理解する姿勢が重要であることを示唆しています。
偽ったMBTIを回答する実態
調査の最後に、実際の結果と異なるMBTIを回答したことがあるかを聞いたところ、約17%の学生が「一度でもある」と回答しました。SNSなどではMBTIランキングが話題となり、理想の属性が存在するため、現実を真実から遠ざけてしまう傾向があるのかもしれません。
結論として
今回の調査を通じて、性格診断は世代を超えて話題になる話題である一方、カテゴライズへの抵抗感が高まっているという実態が確認されました。特にMBTIに関連する意見は多様であり、その結果を過信するのではなく、自身や他者を理解する手段の1つとして利用することが求められます。この流れを受けて、無理にカテゴライズすることは避け、本質的なコミュニケーションを大切にすることが未来に向けての洞察とも言えるでしょう。
サークルアップについて
『サークルアップ』は、現役大学生の本音をリアルに発信するためのクイックリサーチサービスです。Z世代に関する調査レポートは、企業へ向けてローデータの提供も行っています。興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
詳しい情報は
こちらからも確認できます。
また、過去のZ世代調査記事も
こちらからアクセスできます。