テラドローンとビズステーションの新たな協業
テラドローン株式会社とビズステーション株式会社は、互いの技術力を結集し、より高精度な測量ソリューションを提供するための業務契約を締結しました。この契約により、2025年6月より両社の代表的な製品がセットで販売されることになります。
新たに展開されるのは、テラドローンの「Terra SLAM RTK」と、ビズステーションのGNSS測量機「RZX.D」。このセットによって提供される測量データは、絶対精度が従来の5cm以内から3cm以内に向上し、さらに正確な計測が可能になると見込まれています。
「Terra SLAM RTK」とは?
「Terra SLAM RTK」は、軽量かつコンパクトな設計ながら、高精度な三次元点群データを素早く取得できるハンディSLAMです。これまで、この製品はGNSSなどの衛星測位情報をネットワーク型RTKで補正することにより、相対精度を1cm以内に維持することができました。しかし、通信環境によってはデータの受信が不安定になり、誤差が生じる場合がありました。この問題を解決するために、ビズステーションの「RZX.D」との組み合わせが実現されたのです。
「RZX.D」の特長
「RZX.D」は、単体でNtripサーバーとして機能し、特に通信環境が不安定な山間部や災害現場においても安定した測位を可能にします。このGNSS測量機は高い測位精度を誇り、国土地理院の1級GNSS測量機にも登録されています。これにより、テラドローンの「Terra SLAM RTK」と合わせて使用することで、誤差がさらに縮小され、絶対精度3cm以内の高精度なデータ取得が実現すると期待されています。
コスト削減と運用効率
この製品の便利な点は、「RZX.D」を使用することで、ネットワーク型RTKサービスの契約が不要になり、ランニングコストの削減が可能になることです。また、中継サーバー「Drogger Ntrip Caster」を利用すれば、基準局を簡単に構築でき、低コストで高精度なRTK環境を整えることが可能です。
さらなる展開
テラドローンの取締役兼事業責任者、神取弘太氏は、この取り組みが測量業務の省力化と高精度化に寄与することを強調しています。一方、ビズステーションの代表取締役社長、矢口尚氏は、同社のGNSS測量機がテラドローンの測量ソリューションに統合されることを嬉しく思い、今後のエンドユーザーへのフォローアップにも努力する意向を表明しています。
この協業は、測量現場の効率化と精度向上に寄与し、今後の技術革新にも大きな影響を与えるでしょう。テラドローンとビズステーションが生み出す新たな価値に、ぜひご期待ください。
お問い合わせ先
詳細な製品情報やセット内容については、公式ウェブサイトやお問い合わせ窓口よりご確認いただけます。テラドローンとビズステーションが協力して提供する先進的な測量ソリューションを、ぜひこの機会にご検討ください。