地理教育の新展開
2023-10-31 16:59:48

東京都杉並区での新しい地理教育モデル実証事業が始動!ICTを駆使した地図の活用

東京都杉並区での地理教育実証事業



東京都杉並区の教育委員会と東京カートグラフィック社が連携し、地理教育を革新する実証事業を開始しました。この取り組みは、新たに高校で必修化された地理の授業に応じ、未来の子どもたちに必須とされる「地理空間情報リテラシー」の向上を目指しています。

背景と課題



地理教育の重要性が増す中で、持続可能な社会の構築や防災、国際化への対応が求められています。しかし、多くの教師にとって、地図やGISを活用した授業の実施は知識や準備が必要になり、障壁となっているのが現状です。また、子どもたちの地理への関心が薄れているという問題も抱えています。

教育効果を高めるためには、学校教育の中で社会科や総合学習といった他の教科との連携が強く求められています。この実証事業は、地図学習をいかに魅力的にし、ICTを利用した教材を通じて演出できるかが試される場となります。将来的には、地球規模の課題をテーマにした授業の中で、地理情報システムを取り入れ、生徒たちがより直感的に学べる環境を整えることを目指します。

事業の概要



この実証事業では、東京カートグラフィックが自社開発したWebGISアプリ「地図太郎Lite for Education」を用い、小中学校での授業モデルを確立し、様々な用途に適した学習手法の提供を行います。具体的な活動としては、杉並区の公立学校をモデル校として選定し、現場の声や必要な情報を収集し、効果的なGISの導入方法を検討します。また、授業が終了した後には、学んだ成果を地域の教育に還元し、さらに広く活用されることをvisionとしています。

この事業の実施期間は2023年10月から2024年3月末までを予定しており、教育現場での実証データを基に、今後の教育施策に生かされていくことでしょう。

地図太郎Lite for Education



「地図太郎Lite for Education」は、子どもたちや教師が手軽に地図を扱えるように設計されたアプリです。多様な地図を重ね合わせたり、作成したりできるため、学習者の探求心を引き出し、身近な地域や環境問題についての理解を深める手助けをします。

このアプリは、地域防災や国際理解、SDGsといった様々なテーマに沿ったデータセットを提供し、地図を使った授業をスムーズに進められるよう工夫されています。インターネットさえあれば「いつでも、どこでも」利用できるため、従来の授業形式を超えた新しい学びの形が生まれます。

杉並区の取組み



杉並区は、1人1台のタブレット端末の導入を進め、「新しい時代の新しい学び」を実現するための方針を定めています。この取り組みは急速な情報通信技術の発展を背景に、日常的に学びを深める手法として位置づけられています。子どもたち自らが自分の学びの場を選び、効果的にタブレットを活用することで、一人ひとりの学びを充実させることが期待されています。

杉並区の政策は、今後ますます多様化する教育現場のニーズに応えるものであり、地域の実情に合わせた教育がどのように展開されていくのか注目です。タブレットを通じたクリエイティブな学びは、次世代を担う子どもたちの成長を促すことでしょう。

東京カートグラフィック社について



創業から63年にわたり、地図や位置情報の専門的なサービスを提供している東京カートグラフィック。最新のGIS技術とデザイン思想を融合させた独自の価値提供を行い、教育現場にも新しい地理教育のモデルを提案しています。自社の強みを生かしながら、未来の教育環境をより良くするための取り組みが進められています。

会社情報

会社名
東京カートグラフィック株式会社
住所
東京都杉並区天沼2-4-4
電話番号
03-3392-6717

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。