カナミック、シンガポール企業を完全子会社化しヘルスケア分野に進出

カナミックネットワークがTWM社を完全子会社化

2024年10月、カナミックネットワークがシンガポールのITコンサルティング企業、TWM社の株式を取得し、完全子会社とする方針を発表しました。この決議は、同社の取締役会にて了承され、課題解決に向けた本格的な一歩を踏み出すこととなります。

株式取得の背景

カナミックネットワークは日本国内における高齢社会への対応や健康寿命の延伸、さらにはスタートアップ支援を主要な事業の柱とし、サービスの質向上と顧客満足度向上を目指してきました。しかし、今後の成長戦略には、更なる事業の多角化と新しい付加価値の創造が求められています。

今回のTWM社の取得は、特にヘルスケア分野に関連した事業を進める上での大きな推進力となります。TWM社は、シンガポール国内で販売管理、在庫管理、会計管理などのシステム導入コンサルティングを提供しており、その技術力は当社グループのフロントエンドシステムと相互補完し、より総合的なITシステムを提供する可能性を秘めています。

新たなサービスの展開

TWM社のクライアントには、介護事業や医療クリニックを運営している企業も多く、これによりカナミックネットワークはヘルスケア・ヘルステック分野においてさらなる付加価値を提供することが可能となります。この協力は、顧客ニーズに対する柔軟な対応を実現し、質の高いサービス提供を促進するでしょう。また、TWM社を通じて、シンガポールからASEAN圏への事業展開も見込まれています。

さらなる成長への道筋

「人生を抱きしめるクラウド」で人と社会に貢献するという使命のもと、カナミックネットワークはM&Aを通じて事業の拡張を図っています。TWM社の株式取得は、同社の「カナミックビジョン2030」の中でも特に「Phase4：海外展開」に向けた重要なステップとなります。これにより、既存事業の拡大や新規事業の創出を一層加速させていくとしています。

この動きは、競争が激化するヘルスケア分野において、カナミックネットワークが一歩先を行く戦略を実行していることを示しています。今後の展開に注目が集まります。