IoTセンサで設備管理革命!電池レス振動センサの登場
株式会社KELKは、電池不要で動作する新型のIoT振動センサ『熱電EH振動センサデバイスKELGEN SDKSGD-SV』を発表しました。このセンサは、主に設備の保全や管理において効率化を図るために考案されています。設備機器の老朽化や熟練技術者の不足が進む中、突発的な故障による損失を未然に防ぐ手段が求められています。
設備故障に対する新たなアプローチ
設備の故障原因の約半分は回転機器によるもので、この部品の異常は早期に振動として現れます。しかし、従来の点検方法では高コストや時間がかかり、普及が進んでいませんでした。そこで、KELKは新しい振動センサの導入を掛け声に、設備保全の方法を変えようとしています。この新しいセンサは、モータに設置するだけで機能し、なんと温度差が10℃あれば作動します。
設置工事不要の利点
特筆すべき点は、KELGEN SDKSGD-SVが電池を必要としないため設置と運用のコストを大幅に削減できることです。この企業のセンサを導入することで、保全員が巡回して行う点検作業を軽減し、定期的なメンテナンスを効率化できるのです。これにより、設備の無駄を削ぎ、故障のリスクを低下させることが可能となります。
効率的なデータ管理
KELGEN SDシリーズは、データの収集や管理もスムーズに行える仕組みを採用しています。無線通信網KELGEN SD-Netを利用してセンシングしたデータを迅速に収集し、管理PCやクラウドに保存することが可能です。これにより、収集したデータを容易に分析し、設備の状態を常に把握できるようになります。設置支援ツールを用いることで、短時間で通信網の設置が完了できるため、設備のレイアウト変更やデバイスの設置位置変更も柔軟に対応することができます。
評価と今後の展望
このKELGEN SDKSGD-SVは、2020年に日本プラントメンテナンス協会のTPM優秀商品賞や“超”モノづくり部品大賞を受賞するなど、多くの評価を得ています。KELKは今後も、この技術を用いて各工場でのダウンタイムを削減し、設備のCBM(Condition Based Maintenance)化を進める方針です。これにより、故障による損失を防ぎ、修繕費用の抑制を実現することを目指しています。
会社概要
株式会社KELKは1957年に始まった熱電半導体の研究開発を基に、1966年に設立されました。近年は、エネルギーハーベスティング技術をIoTデバイスに応用し、デジタル変革や省エネの推進に向けた取り組みを強化しています。熱電変換技術を用いたIoTデバイスによって、Society 5.0や脱炭素社会の実現に貢献していく所存です。
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