海水用ベントナイト「クニフォースPX」新発売！洋上風力発電を支える新技術

クニミネ工業、海水用ベントナイト「クニフォースPX」を発表

2023年4月、クニミネ工業株式会社（東京都千代田区）は、海水を利用した新型ベントナイト「クニフォースPX」の販売を開始しました。この製品は、中期経営計画に組み込まれたカーボンニュートラル関連の取り組みの一環として開発され、特に洋上風力発電の市場に目を向けたものです。

海水使用の必要性とその解決方法

多くの海上ボーリング現場では、清水の調達が難しいため、海水を使って作液することが求められます。従来のベントナイト製品では、海水から作液する際に、粘性を出すために大量に使用する必要があり、さらに他の添加剤を加えることが必要でした。しかし、「クニフォースPX」は、海水で作液しても高い粘性とゲル強度を保つことが可能で、特性を損なうことなく施工が行えます。

施工効率の向上

この新製品の最大のメリットは、掘削土砂が孔内に沈殿しにくくなる点です。これにより、孔内液が均一に保たれ、施工効率の向上が期待されます。施工のスピードが上がることで、工期の短縮も見込まれるため、経済的にも大きなメリットがあります。

再生可能エネルギー市場への期待

現在、洋上風力発電は再生可能エネルギーの中でも特に成長が期待されている分野です。クニミネ工業は、クニフォースPXがこの市場の発展に寄与し、さらには脱炭素社会の実現にも貢献することを目指しています。新しい技術を通じて、持続可能な社会の実現を促進することが、企業の使命であるとしています。

まとめ

「クニフォースPX」は、海水での作業を安全かつ効率的に行うための新しいソリューションを提供します。海上ボーリングの現場でのニーズに応え、さらには未来のエネルギー問題にも取り組むクニミネ工業。その革新性は、これからの環境への配慮や持続可能性を強く意識した製品開発に結びついています。

詳細や問い合わせは、クニミネ工業の公式ウェブサイトをご覧ください。