清掃用薬剤に初のエコマーク認定！環境配慮の新基準とは

清掃用薬剤に初のエコマーク認定が誕生

最近、環境への配慮がますます重要視される中、清掃業界に新たな光が差し込んだ。公益財団法人日本環境協会が運営するエコマークの認定を受けたのは、ケルヒャージャパン株式会社が展開する「ケルヒャー」と、ミッケル化学株式会社の「NEXT トイレウォッシュ中性」、「アドバンス」、そして「ハイパーリムーバーネオ」の計4商品だ。これらは、清掃業務用の洗浄剤やワックス、剥離剤として初めてエコマークの認定を受けた製品となる。

新たな基準とその背景

この4商品は、2025年1月に制定された新たなエコマーク商品類型No.167「清掃用資材 Version1」に基づいて初めて認定されたものである。ビルメンテナンス業界では、最近になって、環境物品調達の推進を目的とした法律、さらには廃棄物適正処理の徹底を求める業界ガイドラインが導入されている。これに伴い、ビルメンテナンスで用いる薬剤や清掃用具の環境への影響を考慮した基準が必要とされていた。

具体的には、この認定基準では「清掃用薬剤」として床維持剤、業務用洗剤、剥離剤などが対象となり、また清掃用具としてモップを含む31品目が含まれている。

エコマークを受けた4商品の詳細

- ケルヒャー（本社：神奈川県横浜市）

- エコマーク認定番号：24 167 001
- 商品名：カーペット用洗浄剤 RM 764N (5L, 10L)

- ミッケル化学（本社：東京都江東区）

- エコマーク認定番号：24 167 002
- 商品名：NEXT トイレウォッシュ中性
- 型式：161100、161110
- 用途：トイレ用洗浄剤
- エコマーク認定番号：24 167 003
- 商品名：アドバンス
- 型式：715350
- 用途：床維持剤
- エコマーク認定番号：24 167 004
- 商品名：ハイパーリムーバーネオ
- 型式：715300
- 用途：剥離剤

これらの製品は、化学物質の評価が国際基準に基づいて厳格に行われており、清掃作業員や施設利用者、さらには環境への影響を考慮した基準項目が設定されている。

清掃業界全体の環境意識の高まりへ

エコマークの認定により、今後は清掃業界における環境配慮の取り組みも一層進むと期待されている。製造業者だけではなく、清掃業者もこの流れに巻き込まれ、より持続可能な業務運営が求められるだろう。

特に、2024年4月以降は化学物質管理者の選任が義務化され、リスクアセスメントがより重要になってくる。製品側からも適切な配慮が求められ、保護具の着用や安全データの整備が不可欠になる。

このように、エコマーク認定は清掃業界に新たなスタンダードを提供すると同時に、エコな選択を促進するものとなる。これにより、持続可能な社会の形成に寄与することが目指されている。

エコマーク認定の詳細や審査申し込みについては、公式サイトを確認することが可能だ。こちらからも、さらなる情報を得ることができる。

エコマーク認定基準
認定審査申込み

お問い合わせ

公益財団法人日本環境協会エコマーク事務局基準・認証課への問い合わせは、以下のリンクから行うことができる。
電話番号：03-5829-6284
住所：〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-10-5 TMMビル5F

環境保全に貢献し、エコマークの認定を受けた清掃用資材が増えていくことが望まれる。私たちの環境に配慮した選択肢が広がることが期待される。

さらに、清掃業界がより持続可能な未来を築くために、消費者が意識した商品選択を行い、企業がエコマーク認定を取得する努力を続けていくことで、環境負荷が少ない社会を実現することが可能だ。

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