ユニバーサルワクチン
2026-09-30 15:31:14

住友ファーマとNIBNが取り組むユニバーサルインフルエンザワクチンの開発に関する最新動向

ユニバーサルインフルエンザワクチン候補製剤の進捗



住友ファーマ株式会社(大阪府大阪市)と国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBN、大阪府茨木市)による共同研究が進行中です。このたび、ユニバーサルインフルエンザワクチン候補製剤「fH1/DSP-0546LP」の欧州フェーズ1試験の最終解析結果が発表されました。この試験は、18歳から40歳の健康成人144名を対象に行われ、無作為化、プラセボ対照、二重盲検の方式で実施されました。

試験の概要


本剤は、2回にわけて筋肉内に投与されるもので、3週間の間隔を空けて行われました。解析には、これまでの中間解析に基づく主要評価項目である安全性と忍容性、さらに免疫原性および交差反応性のデータが含まれています。

最終解析では、本剤が基本的に安全であり、忍容性も良好であることが確認されました。また、1年後のフォローアップでは、新たな安全性上の重大な懸念は報告されず、抗LAH抗体価が投与後も持続していることが示されています。特に、H1N1およびH5N1亜型ウイルスに対する交差反応性も確認され、幅広い防御効果が期待されています。

免疫応答の質


研究チームによると、本剤の投与群では、アジュバント非添加抗原製剤群と比較して抗LAH抗体価が著しく高く、特にIgG1抗体の増加倍率が27.04倍に達しました。一方、有効性を示す中和活性も確認され、抗LAH抗体の誘導が質的にも良好であることが裏付けられました。

既存ワクチンの限界


従来のインフルエンザワクチンはウイルスの変異によって効力が低下するため、毎年流行株に応じた製造が必要です。しかし、新型インフルエンザウイルスの脅威に迅速に対応することは容易ではありません。住友ファーマとNIBNは、これまでの研究に基づき、広範囲のインフルエンザウイルスに有効なワクチンを目指して開発を進めています。

次世代ワクチンとしての可能性


本剤は、今後のインフルエンザワクチン開発において画期的な役割を果たす可能性を秘めています。また、住友ファーマとNIBNが行うこの研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けており、医療現場のニーズに応えるための革新に寄与しています。

最後に、本試験の成功は、グローバルな公衆衛生の維持に向けた重要な一歩となることでしょう。住友ファーマとNIBNは、さらなる研究を推進し、ユニバーサルインフルエンザワクチンの実用化に向けた取り組みを続けていく意向を示しています。


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