神戸市公立大学法人の第4期中期計画の概要
神戸市公立大学法人、具体的には神戸市外国語大学と神戸市立工業高等専門学校が、2025年度から2030年度までの6年間に向けた第4期中期計画を策定しました。この計画は神戸市長によって定められた中期目標に基づき、さまざまなステークホルダーと協働し、持続可能な社会の発展に寄与することを目指しています。また、国内だけでなく国際的な高等教育及び学術研究の向上にも貢献することを目指しています。
1. 基本方針
計画の基本方針は以下の通りです。
- - 教育・研究の質向上:課題解決型学習(PBL)などの新しい教育手法を採り入れ、学科再編を行うことで、外大と高専の強みを活かしつつ社会的ニーズに応じた高品質な教育と研究を提供します。
- - 連携強化:両校の連携を深めることで文理横断の教育と研究を進め、有能な人材を育成していきます。
- - 地域貢献:神戸市が抱える社会課題の解決に向け、学際的な知見を活用し、産官学の協力を進めることで市民の生活の質の向上にも寄与します。
2. 神戸市外国語大学に関する重点事項
外大における重点事項は以下の通りです。
- - 国際化の推進:英語による授業の増加や海外大学との提携増加、留学生数の増加を図り、国際的な教育を進行します。目標としては2025年度までに英語の授業比率47%以上、2028年度に50%以上、2030年度には55%以上を目指します。
- - キャリア支援:学生の国際的なニーズに応じたキャリア支援を行い、卒業生との連携を強化します。就職率の向上も目指し、名の知れた企業への就職実績を増やす取り組みも行います。
- - 地域連携:神戸市や関連団体との連携を深め、地域の課題解決に向けた取り組みを強化します。
3. 神戸市立工業高等専門学校に関する重点事項
高専における重点事項は、社会的ニーズに応じた教育の充実を目指し、以下のような取り組みが含まれます。
- - 学科再編:新しい学科構成の実施や、新たな入学者選抜制度を導入します。特に女子学生比率の向上を意識した取り組みが予想されます。
- - 地域貢献:地域共創テクノセンターの設置を通じて、地域産業の振興にも寄与する予定です。
4. 連携に関する重点事項
外大と高専の連携強化も重要なポイントです。
- - グローバル・デジタル人材の育成:両校が連携して文理横断的な教育を推進します。
5. 自律的経営への取り組み
- - 資金獲得:外部からの資金を獲得し、自律的な経営を実現するための取り組みも行います。目標としては毎年一定額の増加を図っています。
今回の第4期中期計画は、教育機関としての責務を果たすだけでなく、地域社会の発展にも寄与することを強く志向しています。詳細については、法人の公式HPを参照してください。