trialog vol.2イベントレポート
2018-08-07 11:00:54
クラウドからの視点:trialog vol.2が辿ったミレニアル世代の未来とは
trialog vol.2 イベントレポート
「trialog」シリーズの第二回目、テーマ「ヴィジョナリー・ミレニアルズ」が東京で開催されました。これまでの「trialog」は、毎回異なるクリエイターやエンジニアが集まり、「本当に欲しい未来」を模索するイベントです。
今回は、特に20代から30代のミレニアル世代のフィルムフォトグラファーやパブリッシャーが集い、多彩な視点から未来を探求しました。しかし、台風12号の影響で予想外の荒天となり、一般の入場者を受け入れることができず、会場はクローズに。代わりに「trialog」の公式Twitterアカウントを通じてライブ配信が行われ、多くの視聴者を集めました。
特別配信の際には、最大7200人が同時視聴し、3時間にわたるイベントの累計視聴者数はなんと約450000人に達しました。これにより、参加できなかった人々から多くの興味を引くことができ、来場者がいなかったこの特異な開催スタイルにも関わらず、高い関心が寄せられました。
今後も「trialog」では、クリエイターとテクノロジーの交差点を探り、次なる価値創造を生むプラットフォームとして定期的に実施されます。次回の活動にもぜひご注目ください。
セッション毎の内容
SESSION1 - なぜ、いま、彼らはカメラを手にするのか?
SESSION1では、ロシア出身の写真家マリア・グルズデヴァ氏、日本の小林健太氏、そして『IMA』のエディトリアルディレクター太田睦子氏が参加し、ミレニアル世代の写真表現やアナログに対する回帰について話し合いました。マリア氏は、自らの作品を通じて人間と環境の関係性を深く探り、国境の概念が持つ背景とそれに伴う課題を提起。小林氏は、技術との対話が自身のモチベーションとなり、テクノロジーを通じて視覚的なアクションを起こす重要性について意見を述べました。
SESSION2 - 来たるべきクリエイティブの肌触り
SESSION2では、写真家平澤賢治氏やムラカミカイエ氏、ソニーの福原寛重氏が登壇し、アートにおける写真の役割や価値、変化について議論されました。平澤氏はサーモグラフィーカメラを使った独自の写真表現を披露し、ムラカミ氏はスマートフォン普及がもたらした写真の変化について触れました。これにより、アートが持つ批評機能の変化についても深堀りが行われ、参加者同士での熱いディスカッションが展開されました。
SESSION3 - ポストSNS時代のパブリッシャーたち
最後のセッションでは、シャオペン・ユアン氏や平山潤氏が参加し、紙媒体とデジタル媒体の価値について意見が交わされました。ユアン氏は紙の雑誌の特性や愛着について語り、平山氏はWEBメディアの特異性とその意義を展開しました。両者の異なる視点から、新しい表現の可能性やコミュニケーションの手段としての役割が明らかにされ、聴衆にとっても刺激的な時間となったことでしょう。
このイベントを通じて、ミレニアル世代のクリエイティブな思考やアートを巡る対話が、新たな未来創造への橋渡しとなったことは間違いありません。「trialog」は、今後もクリエイターたちの声を集め、次世代のアートとテクノロジーの交差点を築いていくことに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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trialog 事務局
- 住所
- 東京都港区赤坂1-12-32
- 電話番号
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