多拠点居住を目指す共同提携、SANU社との発表

日鉄興和不動産と株式会社Sanuの提携について

日鉄興和不動産株式会社は、複数の住まいを持つ新しいライフスタイルを実現するため、株式会社Sanuとの資本業務提携を発表しました。この提携は、都市部への人口集中や地方の過疎化といった社会課題に対処する一環として位置づけられます。

提携の背景と意義

現在、日本では都市部への急速な人口集中が続いており、一方で地方では過疎化が進行しています。政府機関もこの問題に対処すべく、移住や二地域居住を促進する政策を打ち出しています。日鉄興和不動産は、生活スタイルの多様化を受けて、複数の拠点を持つ生活様式が今後ますます普及することを見越し、Sanuと手を組む運びとなりました。この提携により、共同開発を通じて新たな住まいの提案を行い、より豊かな生活をサポートすることを目指しています。

SANU社の理念とサービス

株式会社Sanuは「Live with nature. / 自然と共に生きる。」という理念のもと、自然に囲まれたシェア別荘を提供しています。都市で忙しく生活する人々に向けて、「自然の中のもう一つの家」を実現するためのサービス『SANU 2nd Home』を展開しており、全国で31拠点、189室を運営しています。今回の日鉄興和不動産からの出資により、Sanu社はさらなる事業拡大を図る計画です。

共同の未来展望

この提携を通じて、日鉄興和不動産とSanu社は、都市と自然を結ぶ新たな空間を創出することを目指しています。具体的には、シェア別荘市場における共同開発や、多拠点居住をテーマにした研究・調査にも取り組む予定です。また、両社が持つ専門知識を活かし、より多様な居住スタイルの提案を行うことが期待されています。今後、日鉄興和不動産は、2025年4月に設立予定の「Future Style総研」も活用し、この提携をさらに発展させる考えです。

日鉄興和不動産のCVC活動

日鉄興和不動産は、2020年からCVC活動を開始しており、すでに8社の事業会社と4つのベンチャーキャピタルファンドに対して出資を行っています。この活動を通じて、出資先との深い連携を図り、新たな事業領域を開拓してきました。2024年4月からは新たにイノベーション創出部門を設置して、共創パートナーとのさらなる連携を強化する方針です。

今後も、日鉄興和不動産とSanu社の提携がどのように進展していくのか、注目です。