鳥取の天空を味わう!長期熟成スパークリングワイン「トットリSKY」の魅力
鳥取県北栄町に位置する株式会社北条ワイン醸造所は、昭和19年に創業した中四国地方で最も古いワイナリーの一つです。創業者の山田定伝(じょうでん)氏は、地元の北条砂丘で栽培された良質な葡萄を使用し、ワイン造りに情熱を注いできました。その中で、特に注目を集めているのが、日本でも希少な長期熟成スパークリングワイン「トットリSKY」です。このワインは、長い年月を経て完成された独特の魅力を持っています。
トットリSKYとは?
「トットリSKY」は、北条ワインの理念「量よりも地元産ぶどうにこだわり、より良い品質を求める」を体現した作品です。このスパークリングワインは、北条砂丘産の甲州種を原材料としており、なんと熟成期間は13年です。フライトにおいても期待される実績があり、ANAのファーストクラスヨーロッパ便の機内食でも採用されたことがあります。
このワインの特徴は、クリーミーで細やかな泡立ちと、長期熟成によって生まれる味わいの深さです。辛口でありながら、甲州種ならではの心地いい苦味が際立つ独自の風味を楽しむことができ、その余韻は格別です。
名前の由来と背景
「トットリSKY」という名前には、鳥取県の澄んだ空気と美しい星空への想いが込められています。鳥取では多くの星が鮮明に見え、流星群の時期でなくとも流れ星を観察することができるため、「星取県」とも称されています。このワインの製法はシャンパーニュと同様で、瓶内二次発酵のプロセスによって作られています。まるで夜空に輝く星々のような、無数の泡がグラスに立ち上る様子は、一杯のワインから感じられる夢のような体験です。
北条ワインの歴史
北条ワイン醸造所の歴史は、第二次世界大戦中の酒石酸工場から始まりました。戦後の昭和19年、軍需の縮小に伴い、新たに北条ワインとしてスタートしました。現在では、北条砂丘の風土を活かし、地元産ブドウを使用した品質の高いワインを造り続けています。
北条砂丘の特性
北条砂丘は、海抜4メートルの低地で水捌けの良い砂地が広がっています。豊富な日照と温度差がブドウ栽培に理想的な条件を提供し、植物にとって過酷な環境があることで、より凝縮感のあるブドウを実らせることができます。この地での甲州種の栽培は、江戸時代から続いており、100年以上もの歴史があります。
トットリSKYの楽しみ方
トットリSKYの白とロゼは共に価格4,400円(税込)で、ウェブサイトから購入可能です。また、2024年12月13日には福岡市で開催される「西日本ワインエキスポ」にも出展予定です。ぜひ現地でこの素晴らしいワインを味わってみてください。チケットは事前申し込みが必要で、詳細は公式サイトで確認できます。
最後に
「トットリSKY」は、ただのスパークリングワインではなく、鳥取県の自然や歴史を感じさせる一杯です。北条ワインの情熱と地元の美味しさが詰まったこのワインは、特別な日の乾杯や、友人とのひとときにぴったりです。ぜひあなたもこの味わいを体験して、“天空を飲む”感覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。