鍼灸院と受療者をつなぐ新たな時代の電子カルテサービス

鍼灸業界に新しい波を起こす「鍼灸つながるプラットフォーム™」

2020年9月1日に、セイリン株式会社が提供を開始した『鍼灸つながるプラットフォーム™』は、鍼灸院と受療者をオンラインでつなぐ画期的なサービスです。このプラットフォームは、特に「withコロナ/afterコロナ」の時代における医療のデジタル化を促進し、鍼灸業界の新たな発展を目指しています。

日本では鍼灸受療率が約5%に過ぎず、まだまだ潜在的な顧客層が多く存在しています。最近の健康意識の高まりに伴い、これが3～4倍の市場規模を持つ可能性があることが示唆されています。しかし、未体験の人々にとっては、鍼灸が「痛そう」や「効果が不明」といった理由で敷居が高く、最初の一歩を踏み出すことが難しい現実があります。この状況を打破し、新たな顧客を引き込むためには、業界全体での変革が不可欠です。

『鍼灸つながるプラットフォーム™』は、鍼灸師と受療者がオンラインでコミュニケーションを取り、健康に関連する情報をシェアすることを可能にするサービスです。これにより、受療者の健康状態に寄り添い、施術後の満足度を高める効果が期待されます。また、このプラットフォームは、厚生労働省などが求める医療情報のセキュリティ要件を満たすMicrosoft Azureの安全なクラウドサービスを活用しているため、安心して利用できる環境が整っています。

第一弾として、全国の鍼灸院向けに提供される『鍼灸つながるカルテ』アプリと、受療者専用の『はりのマイカルテ』アプリが登場します。鍼灸院は施術前後の痛みスコアや施術の写真を『鍼灸つながるカルテ』にアップロードし、それが受療者のスマートフォンに連携されます。これにより、受療者は施術の満足度をアプリ上でフィードバックすることができ、双方向のコミュニケーションが実現します。

さらに、健康や美容に関心がある受療者層にアプローチすることで、鍼灸院は彼らの健康ニーズに応える新たな機会を得ることができるでしょう。新型コロナウイルスの影響によって、免疫力アップや健康管理の重要性がこれまで以上に高まっています。この時代において鍼灸院がオンライン化を進めることで、受療者との絆を深め、業界全体の信頼性を向上させることが期待されます。

この取り組みは、医療や健康に対するアプローチの新念を示す素晴らしい一歩です。鍼灸院がこのプラットフォームを活用することで、さらに多くの人々に健康の素晴らしさを届けることができるでしょう。今後の鍼灸業界に注目が集まります。