NTTテクノクロス株式会社が新たに開発したビジュアルリグレッションテスト(VRT)ツール「AIspector」は、WebアプリケーションのUIにおいて、バージョンアップや変更による意図しないレイアウト崩れを自動的に検出します。この革新的なツールは、2026年4月1日からの販売を予定しています。
VRTとは何か?
VRT、つまりビジュアルリグレッションテストは、主にWebアプリケーションの操作画面が改修やブラウザのアップデートなどに伴い、意図しない変化や不具合を生じていないかを検証する手法です。このことは特に、業務用システムがWebアプリケーションとして開発され続ける現代社会において、システムの品質を保つ上で非常に重要です。
近年、大手企業のシステムはどんどん複雑化しており、その画面数も増加しています。一方で、2029年には「Internet Explorer(IE)」モードのサポートが終了予定となっており、モダンブラウザへ移行する際のVRTの必要性はますます高まることでしょう。これにより、社内システムの維持管理部門には、効率的で高精度なテスト自動化が求められています。
従来の問題点
従来のテスト自動化手法は、高額なテスト設計制作や変更時のメンテナンスが必要であり、画面比較も目視確認に頼ることが多かったため、多くの企業が導入を躊躇してきました。このような中、NTTテクノクロスは、過去のシステムインテグレーションの経験を元に、「AIspector」を開発したのです。
「AIspector」の機能と特徴
このツールでは、使用者がテスト対象のシステムのURLを設定するだけで、AIがシステム内を自動的に分析し、クロールを行い、画面キャプチャを取得して差分を比較します。これにより従来の複雑なテストスクリプトを必要とせず、担当者は意図しない変更の最終確認に集中できます。
「AIspector」は、テストの設計から実行、結果確認まで一貫して自動化します。テストスクリプトは自動生成され、バージョンアップ後の画面の差分を高精度でピックアップします。さらに、日時表示などの動的に変わる不要な差分は自動で除外され、クオリティを保ちながら重要な差異のみを判定します。
「AIspector」はオンプレミス型で、企業のニーズに応じた柔軟な構成を実現します。必要に応じてクラウド型やローカル型の大規模言語モデル(LLM)にも対応しています。
NTTテクノクロスでは、顧客のニーズに応じた設計支援や運用サポートを行うことで、「AIspector」導入後の安心感を提供します。
今後の展開
「AIspector」は今後のバージョンでデザインガイドの遵守チェック機能やマニュアルチェック機能などの追加を予定しています。また、利用環境や構成によって異なる価格設定となるため、詳細については問い合わせをおすすめします。
「AIspector」は、AIを用いて従来技術を革新し、システムの高品質維持を支援するツールとして、今後も様々な場面で活躍が期待されます。NTTテクノクロス株式会社は、この新技術を通じて、企業の業務効率化に貢献していく方針です。
要約
「AIspector」は、AIを活用した新しいテストツールで、Webアプリケーションの品質を維持するための最適なソリューションとして多方面での需要が見込まれます。今後の発展に目を離せません。