毛髪ダメージ可視化
2025-04-28 10:46:00

プラスメディ、毛髪内部ダメージ可視化技術を実現

プラスメディ、毛髪内部ダメージ可視化技術を確立



プラスメディ株式会社(本社:東京都江東区)は、このたび毛髪の内部ダメージを可視化する革新的な技術の開発に成功したことを発表しました。この新技術により、これまで見えにくかった髪の内部の構造変化やダメージ修復効果を評価することができるようになります。

背景:キューティクル改善以上のデータが求められる



近年、高機能なヘアケア製品の需要が増している中、多くの有効成分やコーティング剤によって毛髪の表面であるキューティクルが改善されるデータは数多く存在しますが、毛髪内部の修復データは限られていました。プラスメディでは、ペプチド複合体「TP-97」を用い、髪の表面でのキューティクル改善効果を確認しています。また、内部のケラチン結合(SS結合)修復の効果を赤外分光分析(FTIR法)で定量的に検証し、その実績を積み重ねています。

しかし、毛髪内部のダメージの実態を可視化するのはこれまで難しい課題でした。これを解決するために、新たに若年層の実毛(バージンヘア)を用いることが決定されたのです。

バージンヘアを用いたダメージ可視化手法



従来の研究では、市販のダメージ毛を使用していましたが、すでにダメージが進行した髪を用いているため、健常毛との違いや処理効果の視覚的比較が難しいという問題がありました。プラスメディが採用した若年層の実毛は、健常毛・ダメージ毛・処理毛(TP-97処理)の違いを分かりやすく可視化する方法として非常に効果的でした。これが本研究の大きな革新のポイントです。

SH-ケラチンタンパク質によるダメージ可視化



ダメージ毛には、SS結合が切れることで生じるSH基(チオール基)を持ったケラチンタンパク質が多く含まれています。今回の研究では、このSH基に反応する染色法を用いることで、髪の内部ダメージ状態を「見える形」で可視化することに成功しました。

実験では、以下の3種類の毛髪を比較しました:
  • - 健常毛(未処理のバージンヘア)
  • - 5分間ブリーチ処理した毛
  • - TP-97による処理を施した毛

比較画像からは、TP-97を塗布した髪にはSH基の顕著な減少が見られました。このわずか5分の処理で内部ダメージが大幅に軽減されたことが確認されました。

今後の展望



この革新的技術は、サロン製品や家庭用トリートメントへの応用が期待されており、また「ダメージケアの“見える化”」という新たな指標を業界にもたらすことでしょう。プラスメディは、今後も「科学に基づいた本質的なヘアケア」の開発を進め、美容業界や医療応用への貢献を目指していくことを表明しています。

プラスメディ株式会社について



プラスメディは、オープンイノベーションを通じて健康や美容の研究開発を支援する企業として、2020年に設立されました。日本国内における学術研究と産業応用の加速を目指し、これまでにも大学発のベンチャー企業や製薬メーカーとのコラボレーションにおいて、豊富な実績を積み重ねてきています。さらに、プラスメディは、今後も様々な活動を通し、ヘアケア製品の革新を支えていくことを目指しています。


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会社情報

会社名
プラスメディ株式会社
住所
東京都江東区有明3-7-26
電話番号

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