新たな挑戦、ニデックの『AutoTint』
2024年10月31日、株式会社ニデックが最先端の技術を駆使した自動染色装置『AutoTint』を発表しました。これは、環境配慮と人手不足解消のために設計された画期的な装置です。眼鏡ユーザーのニーズに応じて、個性的な色合いやグラデーションを簡単に施すことができる革新的な機器です。
環境に優しい技術
ニデックが活用するのは、独自の『気相転写染色技術』です。この技術では、真空状態で昇華させた染料を眼鏡レンズに付着させます。従来の染色方法では、年間約12,000リットルの廃液が生まれるのに対し、この新技術ではわずか10リットルに抑えることができます。特に、40万枚のレンズを染色する場合、これは大きな環境負荷の軽減となります。
効率的な作業プロセス
『AutoTint』は、従来の染色機器に比べて大幅に時間を短縮し、全ての工程を自動で行います。これにより、作業の省人化が実現し、特に人手不足が深刻な今の時代において重要な解決策となるでしょう。望まれる色合いやパターンを自由に設定できるため、眼鏡ショップでの顧客の要望にも迅速に応えることが可能です。
安定した品質
染色工程では、色のバラつきが少ないという特長もあります。気相転写染色により、インクジェットプリンターで正確に印刷された色のみが正確にレンズに染色されるため、再現性が高く、品質が安定しています。これにより、眼鏡職人たちが熟練した技術を必要とせずに、誰もが高品質なレンズを生産できるようになります。
進化し続けるニデック
ニデックは、医療分野や眼鏡関連機器の製造を手掛けるリーディングカンパニーです。世界市場に向けて約100カ国で展開しており、開発から製造、販売、アフターサービスまで一貫して行なっています。『AutoTint』は膨大な経験と技術革新の成果であり、今後もニデックは顧客のニーズに応える製品開発に努めていく意向を示しています。
詳しくは、ニデックの製品ページ(
AutoTint製品ページ)をご覧ください。また、株式会社ニデックへのお問い合わせは、企画部秘書広報課までお知らせください。電話番号は0533-67-6753、メールは
[email protected]です。環境への配慮と業界の人手不足を解消するニデックの新たな挑戦に期待が寄せられます。