IBMとMicrosoftの新チーム成立
2025-05-09 11:51:42

IBMが新たにMicrosoft Practiceを設立、ビジネス変革を加速する新チームの影響とは

IBMが新設したMicrosoft Practiceの全貌



2025年4月29日、IBMは新たに「Microsoft Practice」と呼ばれる専任チームを設立したことを発表しました。この新しいチームは、IBM Consultingの一部として機能し、主にAIやクラウド、セキュリティの分野でお客様のビジネス変革をサポートする役割を果たします。

マイクロソフトとのパートナーシップ



Microsoft Practiceは、IBMとMicrosoftの数年にわたるパートナーシップに基づいています。両社は、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上でのニーズに応えるための新たな手法を模索しています。これにより、企業は成長促進やコスト削減、持続可能な競争優位を確立するための手段を手に入れます。

IBMのシニア・バイス・プレジデントであり、コンサルティング事業の責任者モハマド・アリは、「IBM Consultingは、お客様のビジネス成果を最大化することを最優先に考えています」と述べています。彼はまた、この新設チームが顧客に優れたビジネス成果を提供するための重要なステップであることを強調しました。

専門人材によるサポート体制



Microsoft Practiceには、IBM Consultingの主要市場および地域で、Microsoftの認定資格をもつ33,000人以上の専門家が参加しています。この専門人材が持つ深い知識を活かし、クラウド、AI、データ、セキュリティの各分野におけるイノベーションを加速させることを目的としています。顧客に対しては、戦略の立案から導入、運用に至るまでの一貫した支援を行い、特にエンドツーエンドの変革支援体制を確立しました。

顧客はこれにより、急速な変革の中でも柔軟なビジネスニーズに応じた最適なソリューションを受けられることが期待されます。 IBM Consultingでは、Microsoft社のテクノロジーとAIによるデリバリー・プラットフォーム「IBM Consulting Advantage」を統合しており、これにより特定の業務ニーズに適したAIソリューションを柔軟に導入できるようになります。

進化する技術と当局の声明



Microsoft社の女性リーダー、ニコール・デゼン氏は、「IBMによるMicrosoft Practiceの設立は、クラウドとAI技術で顧客を支援するという両社の共通目標に向けた重要な一歩です。」と述べています。この連携によって、両社はイノベーションを促進し、顧客が新たな成長機会を創出できるよう支援する体制が整っています。

特に、金融サービスや小売、官公庁など、各業界の特有の課題に対応するための新たなソリューションを開発しています。すでに、「IBM Copilot Runway」や「IBM Consulting Azure OpenAI Services」などの初期提供プログラムが開始され、多くの顧客に好評を得ています。

アリゾナ州の児童保護局において、最高情報責任者であるフランク・スウィーニー氏は、「IBM Consultingとの協力は、我々のデジタルトランスフォーメーション戦略において不可欠です」とコメントしています。実際に、IBMのサポートを受けることで、同局はMicrosoftの生成AIソリューションを活用し、業務効率が大幅に向上したとのことです。このように、Microsoft Practiceは顧客の業務に直接的な利益をもたらしています。

これからの展望



IBMはこれまでに、14,000件を超えるMicrosoft関連プロジェクトを手がけ、アリゾナ州の児童保護局をはじめ、さまざまな企業や組織と協力してきました。今後も両社の連携を強化し、顧客にとっての価値を創出することを目指して新しい取り組みを進めることが期待されます。また、30以上のIBMソフトウェア製品がMicrosoft Azure上で稼働しており、それぞれの顧客ニーズに対応した自動化やAIソリューションを簡単に統合・導入できる環境が整えられています。

IBMとMicrosoft社の新たなビジネスアプローチは、企業にどのような変革をもたらすのでしょうか。これからの展開に注目です。


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会社情報

会社名
日本アイ・ビー・エム株式会社
住所
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111

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