旧海軍艦艇「菊月」を舞鶴へ引き揚げるプロジェクト
旧海軍艦艇「菊月」の引き揚げを目指す一般社団法人菊月保存会が、クラウドファンディングを通じた資金調達を開始しました。これは、艦艇がかつての栄光を取り戻すための重要な一歩です。
菊月について
「菊月」は、1933年に進水した駆逐艦で、第二次世界大戦の激戦地で多くの戦歴を持っています。戦争が終わって70年以上が経過した現在、その姿は水面近くに沈みかけており、早急な対応が求められています。特に海面上昇の影響もあるため、数年内には完全に水没する可能性があります。
引き揚げの背景
引き揚げを担当する菊月保存会は、艦艇の保存と修復を実施し、資料と共に公にすることによって、戦争の記憶を後世に残すことを目的としています。特に、ソロモン諸島での戦闘に関する資料が不足している中、「菊月」の存在は非常に貴重です。
クラウドファンディングの開始
今回、ジャパンギビングを通じて寄付を呼びかけることで、引き揚げ作業に必要な資金を集めています。プロジェクトは2016年5月9日からスタートし、多くの支援が期待されています。
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菊月の故郷、舞鶴
菊月は京都府舞鶴市で建造され、その地には当時の名残が残っています。赤れんが倉庫や軍港の雰囲気は、訪れる人々に歴史を感じさせます。また、舞鶴海軍工廠の跡地はジャパンマリンユナイテッドとして活用されています。
菊月を舞鶴に引き揚げることは、この地域の歴史を大切にし、過去の出来事を風化させることなく未来へと伝えるための重要な手段です。
結論
私たちは、菊月の復活を通じて、戦争を知る機会を増やし、次世代にしっかりと伝えていくことを誓います。皆様のご支援が、このプロジェクトを成功へと導く大きな力となります。どうぞよろしくお願いいたします。