ポールトゥウィン、新たな挑戦を始める
ポールトゥウィン株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く企業で、ゲームデバッグやソフトウェアテストを主な事業として展開しています。この度、同社はAIエージェントやローカルLLM(大規模言語モデル)を採用した新プロジェクト「テスト×AIプロジェクト」の推進を目的に、2025年2月1日付で『先端技術研究室』を設立することを発表しました。
新組織の設立背景
近年、ソフトウェア開発のスピードは急速に高まり、それに伴い品質保証(QA)に求められる基準も厳しさを増しています。AI技術は、この品質保証業務に変革をもたらすポテンシャルを持っていますが、効果的に活用するためには専門的な知識と信頼性が必要です。これを背景に、ポールトゥウィンは「人の知見」と「技術の力」を融合させ、業界に新たな価値を提供するための基盤を築くために先端技術研究室を立ち上げました。
「テスト×AIプロジェクト」の内容
ポールトゥウィンの「テスト×AIプロジェクト」は以下の4つの主要領域を中心に展開されます。
1.
高セキュリティの「ローカルLLM」活用
機密性が求められるプロジェクトにおいて、クラウドを介さずに利用可能なローカルLLMやSLM(小型言語モデル)により、安全な品質保証環境を整えます。
2.
生成AI技術の活用でテストプロセスを革新
ポールトゥウィンが蓄積した大量のノウハウを基に、RAG(リトリーバル・オーグメンテッド・ジェネレーション)やファインチューニング技術を用いて、テスト専用のLLMを開発し、自動テストケース生成に着手します。
3.
AI人材の育成プログラム
社内でAI人材を育成し、クライアントプロジェクトにおけるAI技術の効果的な活用を促進します。
4.
AIテストの信頼性検証フレームワークの開発
AIが生成するテスト結果の信頼性や正確性を評価するための検証フレームワークを整備します。
久保雅之氏の挨拶
VPoAIS(AI戦略担当副社長)の久保雅之氏は、「先端技術研究室」設立に際し、AI技術が品質保証分野に与える影響について言及し、この進化を新しい価値創出の機会と捉えています。また、生成AIやエージェント型AIを駆使し、信頼性と透明性を兼ね備えたソリューションを提供していくと強調しました。
ポールトゥウィンの展望
ポールトゥウィンは、AI技術がもたらす変革を通じて、技術だけでなく人材やプロセスといった側面を総合的に考慮し、次世代の品質保証をさらに進化させていくことを目指しています。 今後、「先端技術研究室」の活動に対する期待が高まる中、ポールトゥウィンは顧客に対して卓越したサービスを持続的に提供していくことでしょう。
ポールトゥウィン株式会社の紹介
1994年設立のポールトゥウィン株式会社は、急成長を遂げたゲームデバッグ事業を基盤に、品質保証に関する先駆者としての地位を確立してきました。昨年2月には、関連会社との合併を果たし、さらなるサービス展開に向けた基盤を開発し続けています。これからもさまざまな分野での品質向上に挑戦し続けることで、豊富な知識と技術を活かしていくことが期待されます。