クラダシと関通の提携による物流業界の革新
株式会社クラダシ(東京都品川区)と株式会社関通(兵庫県尼崎市)が、物流業界におけるロス問題を解決するための事業提携を行いました。この連携により、余剰在庫や滞留在庫によるフードロスを減少させる取り組みがスタートします。
提携の背景
クラダシは「ソーシャルグッドカンパニー」を理念とし、特にフードロス削減に重きを置いています。まだ消費可能な食品を「Kuradashi」というプラットフォームを通じて販売し、その収益で社会貢献活動に資金を提供しています。一方の関通は、豊富な物流ノウハウを活かして、特にBtoBの物流課題に取り組んできました。双方の強みを組み合わせることで、物流業界における新たなソリューションを提供しようとしています。
日本国内では、賞味期限切迫商品や自然災害によるダメージを受けた商品などが、販売されずに廃棄されるケースが多々あります。このような背景から、両社はパートナーシップを結び、通常の流通網では扱いきれない商品に光を当てることとなりました。
具体的な提携内容
この新たな提携では、関通が余剰在庫や滞留在庫を抱える荷主企業をクラダシに紹介し、クラダシはそれらの商品を買い取り「Kuradashi」で販売します。これにより廃棄のリスクがある商品が再流通し、CO2削減にも寄与することが期待されています。
さらに、クラダシはこれまで蓄積してきたフードロスに関するノウハウを活用し、審査合格後の商品を厳選して販売することができます。これまでの事例からも、クラダシは多くのメーカーからの信頼を得て、余剰在庫の解決に関与してきました。この新協業により、より多くの企業が抱える在庫問題を根本的に解決できるでしょう。
Kuradashiの活動と影響
「Kuradashi」は単なるマーケットではなく、楽しいお買い物を通じて社会貢献に繋がるプラットフォームです。消費者にとっても、価格の安さだけでなく、環境への配慮や社会貢献を意識した選択ができることが魅力です。この仕組みは、SDGsの目標にも合致し、持続可能な社会の実現に寄与します。
今後、クラダシは関通と共に余剰在庫や滞留在庫で悩む荷主企業にアプローチし、さらに多くのフードロスを減らす取り組みを進める考えです。両社の協力により、顧客にとっての利益を高めつつ、物流業界全体のロス削減に貢献することを目指します。
まとめ
クラダシと関通の提携は、物流業界の新たな可能性を示しています。社会課題に真摯に向き合う二社の取り組みは、企業だけでなく消費者にとっても意義深いものとなるでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。