全国初のeラーニングによる酒類販売管理研修
2023年8月20日、全国で初めてeラーニング方式を用いた「酒類販売管理研修」が東京都、長野県、大阪府、長崎県、沖縄県の5地域で先行実施されることが決定しました。これにより、酒類小売業者は自宅や販売場のPCから、これまでの対面講習とは異なる利便性の高い形で研修を受けることができるようになります。
背景と目的
日本では、酒類の販売を行うためには、法令に基づき特定の研修を受ける必要があります。この研修では、酒類販売管理者を選任しなければならないため、受講者が定期的に再受講することが義務付けられています。特に、酒類販売管理者は3年ごとの再受講が求められますが、今までの研修は集合形式が中心で、定員制や場所の制約が多く、参加が難しい方も多く存在しました。
そのため、この新しいeラーニング形式を導入することで、受講者がいつでもどこでも都合に合わせて研修を受けることが可能になります。
研修の内容
eラーニング研修では、法令や商品知識に関する内容を10のパートに分け、各パートごとにチェックテストを設けています。受講者は合格点を取得することで次のパートに進むことができ、また、受講期間内であれば何度でもテストに挑戦できるのもこの形式の特徴です。さらに、全ての動画は都県別のコンテンツも含まれており、地域の酒類や事故発生状況についても深く学ぶことができます。
オンラインでの本人確認
受講申し込みの際にはスマートフォンから自分の顔写真や本人確認書類を送信し、確実な本人確認を行います。また、受講中はPCのインカメラを用いることで受講態度もチェックされます。不正行為が確認された場合、受講修了証の効力が失効することがあるため、真剣な姿勢で受講することが求められます。
開催地域と受講申込
この新たな研修は、東京都、長野県、大阪府、長崎県、沖縄県の酒類小売業免許者を対象としており、その他の地域ではまだ調整が行われています。受講料は3,900円(非課税)で、クレジットカード支払いに対応していますが、今後はコンビニ支払いも可能になる予定です。
受講時間と方法
受講時間は約2時間30分で、受講者は自由な時間に、またインターネット環境があれば24時間いつでも受講することができます。このようにeラーニング形式での研修導入は、受講者にとって大きな利便性をもたらします。
まとめ
今後、全ての地方でこのeラーニング研修が普及することで、酒類販売管理の重要性がさらに高まることでしょう。全国小売酒販組合中央会が設定したこの新しい研修制度は、酒類業界の未来に向けた重要な一歩と言えます。興味のある方はぜひ、公式サイトから詳細を確認し、新しい研修を受講してみてください。