山形発!社員に世界一周旅行をプレゼントするユニークな企業
創業100年以上の歴史を持つ山形県の機械メーカー「山本製作所」。同社は、社員の国際的な視野を広げ、感性を磨くことを目的に、世界一周旅行をプレゼントするユニークな社内制度を実施しています。
この制度は2013年にスタートし、これまでに7人の社員が世界一周を経験。2020年から2023年までは新型コロナウイルスの影響で中断していましたが、2024年に再開されました。
今年の6月には、女性社員が世界一周旅行に出発。29日間でトルコ、ハンガリー、スロベニア、アイスランド、フランス、アメリカを巡る旅となりました。
なぜ世界一周旅行をプレゼントするのか?
山本製作所が世界一周旅行をプレゼントする理由は、社員に「世界を肌で感じ、国際的な視野を広げてほしい」「モノづくり企業で働く社員として感性を磨いてほしい」という強い想いがあるからです。
同社が所在する山形県は、国際空港へのアクセスに時間がかかるため、ヨーロッパや南北アメリカ、アフリカといった移動に時間がかかる地域への訪問は容易ではありません。また、これらの地域への旅行には、高額な費用がかかります。
社員が時間的・金銭的な制約なく世界を経験できるよう、会社が積極的にサポートすることで、社員の成長を促したいという考えがあるのです。
世界一周旅行は社員の成長にどう役立つのか?
世界一周旅行を通して、社員は異文化に触れ、多様な価値観に触れることで、グローバルな視点と豊かな感性を育むことができます。また、異なる文化や環境の中で問題解決に取り組む経験を通して、コミュニケーション能力や適応能力、問題解決能力を高めることも期待できます。
山本製作所は、社員が世界一周旅行を通して得た経験や知識を、将来の仕事に活かしてくれることを期待しています。
世界一周旅行の選考プロセス
世界一周旅行を希望する社員は、世界一周航空券の就航都市を結び、自分が希望する世界一周プランを作成して人事担当者に提出します。プランのテーマは自由です。その後、社長へのプレゼンテーションを経て、世界一周旅行に行く社員が決定されます。
2024年の世界一周旅行のテーマは「すこだま発見!山形の魅力旅!」で、山形の名物である「さくらんぼ・蕎麦・温泉」にスポットを当てて、世界で有名な「さくらんぼ・蕎麦」の産地や「温泉」を巡る旅でした。
山本製作所のビジョン
山本製作所のビジョンは「つくる力で世の中をワクワクさせる」です。
同社は、100年以上にわたるモノづくりで培った「つくる力」で、国内はもとより世界的な食糧生産における課題、循環型社会の実現に向けた課題の解決を目指しています。
このような世界的な課題の解決には、社員の成長が不可欠です。山本製作所は、「世界一周プレゼント企画」を通して、グローバルな感覚と豊かな感性を持つ社員を増やし、世界に貢献していくことを目指しています。
まとめ
山本製作所の「世界一周旅行プレゼント制度」は、社員の成長を支援する画期的な社内制度です。この制度を通して、社員は世界を経験し、グローバルな視点と豊かな感性を育むことができます。
山本製作所の取り組みは、日本の企業が社員の成長をどのように支援していくべきかを示す良い例と言えるでしょう。