詩人・谷川俊太郎の最後の詩集『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』
日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんが2024年11月13日に92歳で逝去されました。彼の遺作となる詩集『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』が、2025年6月6日に発売されることが決まりました。この詩集には、彼が連載した「どこからか言葉が」で最後に綴った詩「感謝」が含まれており、多くの読者に感動を与えることでしょう。
詩集の概要と内容
『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』は、2016年9月28日から朝日新聞に連載された詩の集大成です。谷川さんの詩は、彼の日常生活から湧き上がる言葉の美しさを捉えています。「今日は昨日のつづきだけでいいと思う」といった一節は、日々の生活のなかで私たちが感じる「何事もなく一日を過ごす難しさ」を表現しています。
この詩集には、全47篇の詩が収載されており、最後である「感謝」からは、彼が抱えていた感謝の気持ちや、死への考察が垣間見えます。谷川さんは人生のさまざまな局面を鋭く見つめ、その中で見出した言葉を惜しみなく届けてくれました。詩を通じて心の中の感情を代弁することの大切さを教えてくれる内容となっています。
著者・谷川俊太郎の歩み
谷川俊太郎さんは、1931年に東京で生まれ、不朽の名作を数多く生み出してきました。18歳のときに「文學界」に作品を発表し、その後1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』でデビューを果たしました。以降、彼は詩、散文、絵本、作詞、翻訳など多岐にわたって活動し、その作品は国内外で広く評価されています。
彼の代表作には『六十二のソネット』や『ことばあそびうた』などがあり、数々の文学賞を受賞しました。「感謝」は谷川さんの人生の集大成であり、彼の思想や感情を凝縮した1篇です。
作品のデザインとイラスト
この詩集の装幀は名久井直子さんが手がけ、イラストはyasuo-rangeさんによるものです。視覚的にも楽しめる作品となっており、詩の世界観を引き立てています。谷川さんの詩を通じて、生活の中に埋め込まれた美しさや儚さを再認識し、感情を呼び起こされることでしょう。
ご購入情報
詩集『今日は昨日のつづきどこからか言葉が』は、定価1760円(本体1600円+税10%)、全104ページにわたります。ISBN番号は978-4-02-252065-4です。ぜひ、谷川俊太郎さんの最後のメッセージを受け取ってみてください。購入は
こちらから可能です。
谷川さんが私たちに残してくれた言葉たちは、今後も多くの人々に影響を与え、共鳴し続けることでしょう。詩の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?