5月13日は『安全・安心・防犯の日』
毎年5月13日は『防犯建物部品で安全・安心・防犯の日』として、住宅の防犯対策に関する重要性が広く認識されています。これは、5つの防犯関連団体からなる「防犯建物部品普及促進協議会」により、一般社団法人日本記念日協会に登録された日です。
これらの団体は、防犯性能の高い建物部品の評価方法を確立し、住環境の安全性を高めるための啓発活動を行っています。特に、窃盗や侵入犯罪などのリスクが高まっている昨今、各家庭での防犯意識の向上が求められています。
官民一体となった防犯対策
2004年以降、警察庁や国土交通省、経済産業省などの協力のもと、官民合同会議が設立され、約20年間にわたり防犯性能の高い建物部品の開発と普及が進められてきました。これにより、5月13日は防犯対策の重要性を高めるための啓発の日となったのです。
新たに発刊された『防犯設計ハンドブック』
このたび、日本サッシ協会が発行した『防犯設計ハンドブック』は、住宅防犯の知識普及を目的としています。特に、近年の侵入窃盗の増加や、新しい犯罪手口に対する警戒を促す内容となっており、工務店、設計事務所、ハウスメーカーなど、住宅業界に携わる全ての人々に向けられています。
ハンドブックは、住宅の立地環境や設計を考慮し、具体的な防犯対策を示す内容が充実しています。監修を担当した樋村恭一氏は、侵入盗の発生状況や防犯環境の基本を広く一般に伝えようとしています。
ハンドブックの内容
このハンドブックの構成は以下のようになっています:
1. 住宅犯罪を考える - 侵入盗の現状や狙われやすい環境を詳述
2. 立地環境別の防犯対策 - 特定の立地環境に基づいたリスクと対策
3. 防犯環境プランニング - 効果的な防犯プランの構築方法、具体的な対策
4. CP製品の紹介 - 防犯に役立つ建材や資材のリスト
読者は、これらの情報をもとに、より安全な住環境を設計する能力を高めることが可能になります。
まとめ
住宅防犯の重要性が高まる中、5月13日の「安全・安心・防犯の日」と『防犯設計ハンドブック』の発行は、住まいの安全性を向上させるための重要な一歩といえるでしょう。今後もこのような取り組みが続き、さらに多くの人々が防犯意識を持つことを期待しています。